2016/10/01 「ハッピーアワー」姫路シネマクラブ特別上映会 姫路市文化センター


©2015KWCP

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映画紹介コラム「シネマ裏メニュー」のVol.2でご紹介いただいた、「ハッピーアワー」。

10月1日に、姫路文化センターでいよいよ上映されます。

上映を間近に控え
『ハッピーアワー』を姫路市文化センターで観る理由
を教えていただきました。

10月1日、13:00からの一回限りの上映です。
どうぞお見逃しなく!

『ハッピーアワー』を姫路市文化センターで観る理由

2016年10月1日——映画『ハッピーアワー』の姫路上映が近づいてきました。

以前『ハッピーアワー』については、てくてくひめじさんのオススメ映画紹介コラム「シネマ裏メニュー」のvol.2で書かせていただいたので、今回は、ちょっと視点を変えて『ハッピーアワー』を姫路市文化センターで観る理由、をいくらか書いてみます。

その1:映画は《大きなスクリーン》です。

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「えー、そのうちDVDになったらTSU○A○Aでも借りれるし、何ならBSでも地上波でも放送されるまで待てばいいさー」と思った貴方は、残念ながら大きな間違いを犯しておられます。

そもそも、映画は「スクリーン」で観るように作られているのです。

もっと言えば、「スクリーン」の映画こそ本物で、DVDやらテレビやらネットは模造品にすぎません。
美術館の展覧会における展示された絵画と、その展覧会の図録との関係にも似ています。本物の絵を観て「図録のと全然違う」と思われた経験のある方は少なくないでしょう。

自宅で映画を観るとして、パソコンのモニターなどは論外ですが、もし貴方のお宅に立派なホームシアターがあったとしても、普通ならばスクリーンは大きくても100インチ前後というところでしょう。
しかし、登場人物たちのちょっとした仕草、目線の変化にも気づくことができることについて——映画専用の大きなスクリーンにはかないません。

そして、映画に映し出されるモノは人間だけではないのです。
映し出される様々なモノの、ちょっとした動き、変化を大きく拡大してとらえることは、映画を観る上でとても重要なことなのです。

4人の女性を中心にした群像劇『ハッピーアワー』は、映画が持つ、そんなポテンシャルのひとつを最大に引き出す作品です。
大きなスクリーンで『ハッピーアワー』を観る。全国の映画館での上映がほぼ終了した現在、その機会は限られたものになってきています。
つまり10/1(土)は姫路市文化センターに走るしかないのです。

その2:映画は《ライブ》です。

©2015KWCP

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「えー、もう作ってあるものをそのまま上映するだけなんだからライブじゃないさー」と思った貴方は、残念ながら大きな間違いを犯しておられます。

ロックでもクラシックでもアイドルでも良いのですが、コンサートの風景を思い起こしてください。
もしくは、演劇を、落語を——ホールで上演されるものなら何でもよいでしょう。

暗い空間の中、ベルが鳴り、幕が開く。照らされるステージ。舞台に立つ演者。拍手する観客。
やがてステージの演者と客席は、同じ時間と空気を共有し、一体化していきます。

実はこの現象は「映画」でも全く変わりません。それは何故でしょうか?

まず、会場が日常と遮断された特別な空間であるからです。
映画と観客以外、会場の中には何もありません(椅子やらプロジェクターやらという細かいツッコミはなしにして)。

そして、会場の中を支配する暗闇。否応なく観客はスクリーンに向かいます。
食器棚、テーブル、電話…日常に存在する雑多なものが目に入ることは決してなく、普段ではありえない集中力をもって映画を鑑賞します。〈ながら見〉をすることもなく。

映画に集中することにより、普段なら見過ごしてしまう細やかなこともしっかりと見えてきます。
やがては会場内に満ちあふれる空気感、時間の流れを、その場にいる観客と共有することになります。

同じ空気と時間を共有する——これは正しく「ライブ」です。

『ハッピーアワー』は、スクリーンからあふれる空気感、そして登場人物たちと共にする時間の流れが大切で、なおかつ心地よい映画です。
5時間17分という長尺の作品が多くの観客に支持されているのは、まず、この二つの要素が最大限に生かされているからです。

日常ではない「ライブ」で『ハッピーアワー』を観る。全国の映画館での上映がほぼ終了した現在、その機会は限られたものになってきています。
つまり10/1(土)は姫路市文化センターに走るしかないのです。

その3:《上映会》は映画だけではない

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濱口竜介監督 ©2015KWCP

「えー、上映会なんでしょー。映画を上映するだけに決まってんじゃないのさー」と思った貴方は、残念ながら小さな間違いを犯しておられます。

小さな間違い、と書いたのは今回の『ハッピーアワー』姫路上映会については、それだけでは終わらないからです。
まず上映終了後の舞台挨拶に脚本家、そしてキャスト3名、計4名のゲストが来場される予定です。
舞台挨拶ですので長時間ではありませんが、司会から質問をするなど、いろいろお話をいただけるかと思います。

私の体験から言えば、そのお話の中から、また実際に映画に関わられた方の佇まいから、映画の別の側面が見えてくることも少なくないのです。
長尺な作品の終了後ではありますが、お時間の許す限り、舞台挨拶もご覧いただければと思います。

映画と、更にプラスαになるような体験をしていただけるでしょう。

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また、会場では物販も行います。

映画鑑賞の記念に、またより理解を深めるためにパンフレットの販売も行っております。
パンフレットもおススメですが、『ハッピーアワー』公開に合わせて出版された書籍『カメラの前で演じること 映画「ハッピーアワー」テキスト集成』(左右社)が超おススメです。

人間がカメラの前で台詞を言い、動くだけでそれは映画の演技となる——これは、本当に超大きな間違いです。

人間がカメラの前で演技をし、映画として定着するには何が必要なのか?

この思索と実践についての文章「『ハッピーアワー』の方法」が濱口竜介監督によって書かれています。これは「映画とは何ぞや」を根底から問う、目から鱗な革命的な内容です。
『ハッピーアワー』脚本の採録もあります。家に帰ってから『ハッピーアワー』を振り返るとき、必ずや良いお供となることでしょう。

そして、これらにとどまらない文章も——あとは会場にてお確かめください。
やっぱり、10/1(土)は姫路市文化センターに走るしかないようですね。

『ハッピーアワー』 姫路上映会 詳細

日 時:
2016年10月1日(土) 13:00~(1回上映)

料 金:
前 売:3,000円(当日:3,500円)/小~高校生:2,500円 ※当日のみ

前売券予約申込・お問合せ:
姫路シネマクラブ
電話:079-281-8007又は090-1028-7052
FAX:079-281-7980
E-mail.himecine97@yahoo.co.jp

前売券取扱場所:
姫路市文化センター・キャスパホール・パルナソスホール・
山陽友の会・ヤマトヤシキ友の会
ブックカフェギャラリーQuiet Holiday

会 場:
姫路市文化センター(小ホール)
〒670-8544 姫路市西延末426番地1

姫路市西延末426番地1

*チラシダウンロードはコチラ→姫路シネマクラブ特別上映会 映画『ハッピーアワー』

【主 催】姫路シネマクラブ
【協 力】姫路市民劇場・姫路労音・加古川シネマクラブ・
明石シネマクラブ・神戸映画サークル協議会
【後 援】姫路市・(公財)姫路市文化国際交流財団

映画『ハッピーアワー』公式サイト
http://hh.fictive.jp/ja/

姫路シネマクラブ特別上映会 「ハッピアワー」特設サイト
http://himecine.main.jp/happyhour/

文章:姫路シネマクラブ

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公開日 : 2016-9-23
最新更新日 : 2016-9-24
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2011の震災で東京→姫路に自主避難。姫路はおろか、関西全体に馴染みがないため、日々を楽しく過ごすために情報収集中。美味しいものを食べることが大好き。でも震災後は安全であることも大事に。WEBや印刷物の制作をお手伝いする「OTETEお手伝い」を運営中。

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