かきくけコラム :「イマハ、ドコデスカ?」01


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毎週、てくてくひめじ界隈で得意な分野を持つ方々にコラムを書いていただくコーナー「かきくけコラム」。

「懐かしい未来」をキーワードに、豊かな暮らしや生き方を模索する、いまいみきさんのコラムです。

第1回目「しあわせの選択肢」

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突然ですが、みなさまに質問です。
いま、あなたは「しあわせ」ですか?

「この日本に生まれてよかった。」と心から思っている人は、一体、日本にどれくらいいるのだろう?と時々思うわたし。

最近のニュースに目をやると、毎日様々な悲惨な事件がメディアを騒がせ、日本国内にとどまらず、いまや世界の現状がどんどん情報として流れこんでくる。だけど実際、そんなニュースを耳にしても、なかなかピンとこない。それは結局のところ「自分事」じゃないからなのだと思う。何か心が苦しくなるニュースを目にしても、そのとき一喜一憂したって、気づいたらいつの間にか忘れて、また自分たちの日常に戻ってしまう。

実は、身の回りにもたくさんの問題があるのに、その大半は目をそらしみて、みないフリをして過ごしている。いや、みなかったことにして過ごすことができてしまう有難い時代なのだ。なんの危機感なく「ふつう」に生活できているこの環境って、実はとっても幸せなことなのだと思うのです。

ここからはじまる

わたしは学生時代、諸外国に存在する民族の暮らしを、実際に自分の目でみてみたいという欲求から、バックパッカーとして日本を飛び出した。

そこではじめて目にした本当の「貧困」という世界。高級なビルが立ち並ぶすぐ隣にバラック小屋が立ち並ぶなか、裸同然の装いと裸足で生きている人々・・・世界は思った以上に過酷で、将来だとかをぼんやり考える余裕もなく、「今」を生きている人たちがいる現実を突き付けられた。だけど同時に、過酷と思われる場所で「今」を生きる子どもたちから、たくさんの愛と生きる勇気をもらった。いつも子どもたちの目はキラキラ輝いてまぶしかった。どんな状況に置かれていても、そこには「生」があった。あのときの衝撃はいまでも忘れない。

今の日本は、環境や教育に恵まれ、飢えることなく日々を穏やかに暮らすことができる。その「平和」と思える日常のなか、混沌としたニュースをみるたび、これってどうなの?それって大丈夫なの?心のなかでぼんやり思っていても、本当の危機感を抱かなければ、すぐに行動に移すってなかなかむずかしい。そういう意味で「平和ボケ」できる日本のこの時代ってありがたい。だけど同時に、なにか、ある種の心の警告音が響く。本当にそれで良いの?

創り出すという生き方

わたしは、今「懐かしい未来」を生きる道を選択し、そのためには今、なにができるのだろう?と模索している。懐かしい未来って?を、簡単に説明すると、昔の知恵や暮らしを今一度見直しながら、独自の新しい未来を創り出す生き方のこと。

心地よい暮らしってなんやろう?豊かな暮らしってなんやろう?暮らしの在り方に目を向け、本当のしあわせを追求しながら、これからの未来、なにを選択し、どう生きるのか?実は心のなかで、ひっそりと真剣に考えている。

これからの「イマハ、ドコデスカ?」では、これまでわたしがみてきた世界の人の暮らしや、彼らの生き方をとおして、今も模索するなかで抱える葛藤や問題・想いを、ゆるりと写真と文で表現しながら、自分が思ったことをゆるりと提示していけたら・・・なんて思っているところ。

そんなこんなで、第1回目はおしまい。つづく。

文責:いまいみき
かつらぎ自然のまなび舎 http://ameblo.jp/katuragimanabiya/

姫路生まれ、姫路在住。
民族学に興味を持っていた学生時代から、世界の伝統ある暮らしを営む民族を訪ね歩き、自らフィールドワークを行う。帰国後は、仕事の傍らで写真展をひらき、旅の記録を日本各地で写真と文章・映像で表現している。現在は「かつらぎ自然のまなび舎」で、「お山シアター」を主とした企画や催しをとおして、大人も子供も学べる懐かしい未来の場づくりを山で生きる仲間と共に、お山のなかでゆるりと活動中。
好きなもの:旅・スパイス・民族・土器と土偶・チベット・山・植物・美しいもの

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公開日 : 2016-10-5
最新更新日 : 2016-10-6