毎週、てくてくひめじ界隈で得意な分野を持つ方々にコラムを書いていただくコーナー「かきくけコラム」。
「アルデナイデ農園」、「トマト部」といろいろな活動をされているよこはたほくとさんによる、写真と徒然なのんびりコラム、どうぞお楽しみください。
「好きな自分がいること。」
【もし、5分前に戻れたら、なにをしますか?】
と、いきなり質問されたとしたら。
よほどの能動的な5分間に、さようならからのはじめましてがあったり。
かなりの決定的な5分間を過ごしても、依然として未だに緊迫状態でないかぎり。
5分前に何してたかな?
と、なってしまいがちです。
では。
5時間前に戻れるとしたら。
5日前に戻れるとしたら。
5年前に戻れるとしたら。
戻れる時間が長くなるにつれ、好きな景色は鮮やかカラーで。嫌な雰囲気は強めのモノクロで。
時間が凝縮されているように感じます。
そのなかで。
コレをソレしておけばよかったかなぁとか。
アレはそのままでナウのままの方がいいかなぁとか。
なんでもないようなことが、シアワセだったようなこともあります。
どのような時間であれ。
太陽の光を浴びて、息を吸い、この大地で過ごしたのは自分であり、その時間は、生きてる上でみんな平等にあります。
過去を後悔することもたくさんあるし、反省からの気づきも、とても大切だと思います。
つまづいた時は、過去の小さな自分が過ごした時間が、ヒントをくれる時もあります。
努力が報われなかったり、向上心とか野心とかがダサいと言われる時代ならば。
時代や時間にあらがうのではなく、一息ついて、過去の自分をヨシヨシしてあげるタイミングなのかもしれません。
過保護にする必要はありませんが。きっとこれからの自分に、バトンはつながっていくはずです。
なんでもない5分は。
二度とは戻れない5分です。
これからやってくる5分は。
無限の可能性がある5分です。
そのためにも、今過ごしている、この時間は、とてもとても大切な時間だと考えます。
楽しい、おもしろい、しんどい、悲しい。
いろいろ感じて過ごす時間に、とても意味があると思います。
最前線を走っている自分が、過去の自分と、手と手をつなぎ、ルンルンと歩いていける場所が、きっとできているはずです。
【もし、5分前に戻れたら、なにをしますか?】
と、いきなり質問されたとしたら。
ぼくは。
「今がむっちゃ大事やし。もう5分後を追いかけてるし。」
と、ドヤ顔で言ってみたいものです。
いつか。きっと。
ちょうど5分前に。このコラムを読みはじめた時と同じように。雪はちらついているでしょうか。の、第16回目の、コラム、おわり。
文責:よこはたほくと
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