毎週、てくてくひめじ界隈で得意な分野を持つ方々にコラムを書いていただくコーナー「かきくけコラム」。
「アルデナイデ農園」、「トマト部」といろいろな活動をされているよこはたほくとさんによる、写真と徒然なのんびりコラム、どうぞお楽しみください。
出会いは、ぼくの財産です。
「ココロにいつも、定規を持っときや。」
自分の生活に、はじめて仕事というカテゴリーができた時に、上司から言われた、とてもとても大切な言葉です。
仕事との距離や、ヒトとの距離、そして自分自身の人間としての成長を、いつでも測れるようにしておきなさいと、教えていただきました。
何かフッとしたタイミングで、上司からの言葉を思い出し、定規を探して、反省したり評価したりするのが、習慣となっています。
とても計測しづらいモノもあります。
目に見えないほどの微かなモノやったり、グネングネンと波打ってるモノも。なかには、ℓみたいなかたちの測定不能なモノまであります。
そんな時のために、三角定規や分度器、顕微鏡なんかも持っておかなければならないことも教わりました。
ぼくは、残念ながら、上司と出会った頃と何も変わってないと思います。
あまり成長してないです。
むしろ、衰退していることのほうが多いです。人間として。
当時とは、仕事も生活も変わり、線で言えば、海老反りになっているような線で過ごしています。
では、それが悪いのかと言えば、個人的楽観的視点から見れば、ギリどちらでもないように思います。
悪いことも多いですが、
悪いことがあるから、
良いこともたくさんありました。
人間として、至らぬところがたくさんあったことで、
たくさんのヒトと出会うことができました。
はじめましてが最後やったヒト。
何年も会ってないヒト。
会っても話がかみ合わないヒト。
毎日会うヒト。
これから会うヒト。
大切なヒト。
この全ての出会いこそが、ちょっとギャツビーつけてカッコつけて言うと、
ぼくの財産だと思っています。
ぼくに足りないモノも、たくさんのヒトに支えてもらっているおかげで、一緒に喜んだり、感謝できたり、たまには大ゲンカしたりして補いながら、また明日がやってきます。
なので。
何かの機会に、上司と再会することがあったら。
『ぼく、全然成長してないですけど、たくさんのヒトに支えてもらいながら、今、めっちゃ輝いてるんです』
って、3cm前に出て、言いたいと思います。
で。
たくさんの方に、【今年のトマトはまだ?】と声をいただきます。
昨年は、個人的悲観的視点から見ずしても、世紀の大失敗に終わってしまいました。
今年は、気候やトマトの病気などにより、どうなるかわかりませんが。
トマトを作りはじめた頃は、【まだ?】と、声をかけていただくようなシチュエーションは考えてもいませんでしたので、声をかけていただくと、本当にココロがジーンとなります。感謝しています。
畑ヒトとしては、計測がいらないほど失敗ばかりで成長していませんが、おいしいトマトが、みなさんのところへ届くようにがんばっています。
期待せずに期待して、待っていただけたらありがたいです✴︎
なんせ、気まぐれですので。
ってところも、昔からかわらんなーと、自分でも思います。
第20回目のコラム。
おわり。
文責:よこはたほくと
http://www.arudenaide.com/