心地よい生活を「bocagrande(ボカグランデ)」| 姫路 東辻井

2018年10月で13周年を迎えた、東辻井の幹線道路沿いにあるbocagrande(ボカグランデ)さん。
“ボカ”という愛称でも親しまれています。

bocagrande ボカグランデ

「bocagrande」というのは、アメリカに実在する地名。

ボカのオーナー百香さんさんは、高校卒業後アメリカに留学され、この地に住み、建築やインテリアを大学では学ばれました。
プライベートでは一流ホテルで接客業を経験され、このときに人と接することの楽しさを知ったそうです。

帰国後インテリアの仕事を探しましたが、当時海外のようなインテリアの職はあまりありませんでた。
そんなとき、縁のある子供時代から通っていた湘南の雑貨屋さんへ海外バイヤーとしての就職が決まります。

小さな会社であったため、海外バイヤーとしての仕事以外にも、国内での買い付け、店内のディスプレイ、企画販売や運営、そして店頭に立つこともあったそうです。
この経験がその後の活動について大きく影響し、役立ちました。

大学で学んだ建築やインテリアといった空間をデザインすること。
そして仕事場で実際に現場で学んだ雑貨屋としてのあれこれ。

留学時代に出会い、帰国後も遠距離ながら交際されていた方との結婚を期に、27歳のとき自身の雑貨屋を開くことを決めました。
お相手の方も事業をされていたので、百香さんが姫路にくることとなりましたが、姫路にはそれまでほとんど来たこともなく、まずは”姫路”という土地柄、場所のリサーチから開始。

姫路では車で移動する人が多いこと、雑貨屋としてならば特にお買い上げいただいた場合は車のほうが便利なこと。
などから、駐車場が近く、台数もある程度とれる立地が候補としてあがりました。

その中で、ブルー・グレーの外観(現在は白色)と真四角な感じがとてもかわいらしい東辻井のビルの1Fに場所をきめ、2005年10月にbocagrandeをOPENされました。

2nd、そしてbucketのOPEN

1Fの店鋪がOPENしてから、同じビルの3Fが空くこととなり2007年にこちらを「2nd」と名付けOPEN。
一つのbocagrandeとしての空間だけではなく、雰囲気の違う空間をつくったり展示会をしたり、とすることができるようになりました。

お話をお伺いに行ったときに2ndで開催されていた”「冬の森 」 森のあかり “
作家さんによる展示会や季節にあわせた様々な展示会が2ndでは行われています

bocagrandeそして2nd。
充実した日々を過ごし、常連さんも増え、品物も増えていき、少し手狭に感じていた頃。

もっと大きな場所への移店も考えましたが、すぐ近くの古い家屋がタイミングよく空くこととなり、そちらを「bucket」として木のぬくもりと温かい雰囲気の違った空間として2010年にOPENされました。

すぐ近くにありながら、bocagrandeとは違った雰囲気が魅力のbucket

大きく、とても自然な変化

bocagrandeは大きな窓の白い壁、明るい店内。
すっきりとしたシンプルなディスプレイのなか、定番として人気の商品や、季節ごとの雑貨などが並びます。

お伺いしたときはちょうどクリスマス前のシーズンだったため、店内はクリスマスムード!
ボカさんの目利きで集められた国内外の雑貨が並んでいました。

年に数回店内商品を全てだし、ディスプレイを大きく変更されています。

bocagrande

2ndは3Fにあるため、幹線道路のにぎわいからも少し離れ窓からは緑が見えるなど少し落ち着いた雰囲気。
よい意味でこじんまりと閉鎖された空間が展示などにぴったりです。

期間は異なりますが展示会やイベントは月に1、2度、多い時では3回ほど開催されています。

2nd

bucketは木の雰囲気や柔らかな光が印象的な空間です。
シンプルで上質、飽きのこないような洋服、帽子、靴など身につけるものを中心に扱っていらっしゃいます。

bucket

3店鋪の運営は容易ではなく、苦労も多かったそうです。
bucketがようやく落ち着いてきたころ、生活に大きな変化が訪れました。

妊娠と出産です。

雑貨業界はとても厳しい世界…
買い付けなども多く、家族と過ごす時間少なくなりがちなことから、子供を持たないオーナーやバイヤーの方はとても多いそうで、百香さんもぼんやりとそんな生活を想像していたときのことでした。

bocagrande としての根底はOPENしてから何も変わってはいませんでしたが、スタッフや常連の方々も、店と共に歳を重ね、結婚し家族を持ったりと、OPENの当初とは変化していました。

不安も大きかったそうですが、百香さんにとっても、妊娠と出産はとても自然な変化でした。

bocagrandeの想い

買い付けをし、店に入荷するものはどれも思い入れのあるものばかり。
自信のあるものだからこそ、その商品の、作品のよさをしっかりとお客様にお伝えしたい。

「雑貨屋は売るだけではない、ボカは思いを伝えられる店でありたいと」と百香さんはおっしゃいます。
対面販売はもちろん大変なこともありますが、直接お客様とお話し、対応するからこそできることも多くあります。

ボカさんではお客様の雰囲気にあわせて提案するなど、ラッピングも一辺倒ではありません。
ギフトセットなどのご要望があった場合にも、じっくりとお話をお伺いし納得の行く内容の提案を心がけていらっしゃいます。

日常が楽しくなるような雑貨がたくさん並んでいます

人と人とのつながりを大切に。

“雑貨”は生活には必ずしも必要ではないかもしれませんが、生活に潤いや癒やしを与えてくれるものです。
エンターテイメント的な要素も持ち合わせています。

子育ては大変ではありますが、思っていたよりもとても楽しいものでした。
自分にお金も時間もかけられない子育て世代にも楽しんでいただけるように。
母となって違った楽しみ、今までとは別の目線で物事も見えるようになりました。

どんなに素敵なものであっても、高すぎるものは生活に見合わない場合があります。
生活の中で使うものであるため、高すぎるものではなく、適度なバランスを持ったもの。

「心地よい生活を」

自分自身も日々楽しく心地よいものを、ボカさんでは提案されています。

 

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定期的なイベントや、不定期にイベント出店も。

毎月第二土曜日(予定)には「おいしい一日」と題し、un autreさんや LBポンドさん、coHARERUYAさんなどがおいしいものを持ってボカさんにやってきます。
詳細はブログやinstagramをご確認ください。

そして、2018年12月に開催されるてくてくひめじのイベント「てくてくWEEK」にもbocagrandeさんがやってきてくれます。
お楽しみに!

スタッフのみなさんにも助けられ、現在は二人の娘さんの子育てにも忙しい毎日です。
以前は年に3度は行っていた海外での買い付けですが、しばらくお休み中。
ですが、そろそろ「飛び出したい!」と思っていらっしゃるそうです。

今ある変化、そしてこれから訪れる変化。
それらにきちんと向き合い、自然と緩やかに歳を重ねる。

bocagrandeさんが提案してくださる商品や、ライフスタイルそのものが、毎日の生活に与えてくれる”心地よさ”がこれからも彩りを加えてくれそうです。

bocagrande ボカグランデ 詳細

住所:
〒670-0084 兵庫県姫路市東辻井1丁目11-17

ボカグランデ

open:
11:00-19:00
(火・木のみ 18:00閉店)

close:
水曜日

2nd 詳細

しばらく企画展開催のみの営業

※日時などは、その都度異なりますので企画展の各詳細などをご確認ください。

bucket 詳細

open:
12:00-19:00

close:
火・水・木曜日

最新情報、公式情報(全店共通):
  https://bocagrande.exblog.jp/
  @ bocagrande3828

OTETEお手伝い

OTETEお手伝い

2011の震災で東京→姫路に自主避難。姫路生活も長くなってきたが、まだまだ知らないことばかりで情報収集中。美味しいものを食べることが大好き。でも震災後は安全であることも大事に。偏愛主義者。WEBや印刷物の制作をお手伝いする「OTETEお手伝い」を運営中。

好き:カレー(スパイス料理)、パクチー、アート、音楽、手作りすること

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