日本には室町時代から続くとされる「金継ぎ」という伝統があります。
金継ぎは、割れたり欠けたりした器を修復するだけのものではありません。
漆で継ぎ、金粉などで装飾して仕上げる伝統技法であると同時に、傷を「景色」として愛でる日本独自の美意識や「物を大切にする心」を体現した伝統文化でもあります。
姫路で気軽に・本格的に、金継ぎを学ぶことができる教室が2026年1月開かれました。
姫路・亀山御坊本徳寺さんの境内、21歳の若きオーナーが営む [ 金継ぎのお店 FUKUNE(福音) ]さんです。
骨董に囲まれた幼少期から。金継ぎに出会い21歳での独立へ
FUKUNEのオーナー・高田紗良さんは、現在21歳。
骨董好きの家族のもと、幼い頃から骨董を身近に感じてこられました。
高校生のときに金継ぎと出会い、その奥深さに魅了された高田さんは、卒業後に修行の道へ。
じっくりと深く学べる福岡の教室で腕を磨き、2026年1月にFUKUNEを開きました。
FUKUNEさんがあるのは、新選組ゆかりの本堂で知られ、立派な伽藍を持つ本徳寺さんの境内。
落ち着いた教室の雰囲気はお寺の空気にもよく馴染み、教室から見える景色は感性を研ぎ澄まし、高めてくれるような環境です。
傷あとも景色として愛でる、日本特有の文化
金継ぎは、傷あとを景色としてとらえ漆で継ぐ、世界的にも類を見ない修復の文化です。
近年は海外でも「KINTSUGI」としてそのまま広まり、不完全さや傷を肯定する美意識として注目を集めています。
壊れたことすら器の歴史の一部として愛でる。
そんな日本的な感性が、国境を越えて共感を呼んでいるようです。
約500年もの歴史を持つ本徳寺さんの境内で、同じく500年近く受け継がれてきた金継ぎの文化を体験できる。
歴史の重さとロマンを、時を超えて姫路で感じることができるのも、FUKUNEさんの魅力の一つです。
気軽に、じっくりと。2種類のコースから
FUKUNEさんでは、目的や経験に合わせて2つのスタイルから選ぶことができます。
簡易金継ぎ
合成漆を使って当日中に仕上げられる気軽なコース。
「まずは体験してみたい」という方にぴったりです。
姫路や近郊のカフェ・雑貨店での出張教室も多数開催されているので、気軽に参加できる機会も豊富です。
本漆金継ぎ
本格的に漆を使ってじっくりと修復する上級者向けのコース。
乾燥に時間をかけながら丁寧に仕上げていく工程は、まさに伝統工芸の醍醐味。
本物の金継ぎの世界に踏み込みたい方はこちらがおすすめです。
「自分では…」という方には、器のお直しを高田さんに依頼することもできますよ。
また、現在準備中とのことですが、金継ぎされた器が並ぶギャラリースペースでの販売も予定されているそう。
FUKUNEさんの今後の展開もとても楽しみですね。
お寺の静けさの中で、器と向き合う時間
山陽電車・亀山駅から徒歩2分という好アクセスに、観光の方も立ち寄りやすい立地です。
外国の方もぜひ!とのこと。
翻訳アプリを使い全世界語に対応可能というのは、高田さんの柔軟さあってこそ。
家族に福をもたらしてくれる愛猫「福」ちゃんのお名前から、「福をもたらすように」とFUKUNE 福音 と名付けました。
若きオーナーですが、その落ち着きと造詣の深さは「年齢なんて関係ない」と思わせるには十二分。
むしろそれは、柔軟さとより幅広い世代に伝え広げることができる、個性でありアドバンテージでしかありません。
お気に入りだった器が、ある日ふとした拍子に割れてしまった。
捨てようか… でも捨てられない…
そんな経験、ありませんか?
大切にしていた割れてしまったお皿も、欠けてしまったカップも。
金継ぎで継ぐことで、大切な器と再び同じ時間を過ごすことができます。
お寺の凛とした空気の中で、静かに、もう一度向き合う時間。
忙しい日常から少し離れて、傷を景色として継ぐ——
そんな豊かな時間を、FUKUNEさんで体験してみてはいかがでしょうか。
金継ぎのお店 FUKUNE 福音 | 詳細
住所:
〒670-0973
兵庫県姫路市亀山324
亀山御坊本徳寺境内
山陽電鉄線 亀山駅 徒歩2分
駐車場 亀山御坊本徳寺 駐車場兼用
営業時間:
営業時間 10:00~18:00
休日 日曜日・月曜日
※完全予約制
TEL:
070-8972-3944
WEB:
https://fukune-kintsugi.life/
Instagram:
@kintsugi.fukune
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