「NAKAZAKI COFFEE ROASTER ナカザキコーヒーロースター(旧:sakura coffee)」 姫路 野里

 更新情報 2017/04/02  名称を sakura coffee ▶ NAKAZAKI COFFEE ROASTER に変更

 更新情報 2017/08/16  ONLINEストア がOPENしました。

 更新情報 2017/12/21  公式ページが公開されました

 更新情報 2022/04/17  ドリップコーヒーもいただける 2号店となる本町店がOPENしました


2016年4月、野里の住宅街の中で「sakura coffee」がOPENしました。

「2016年OPEN」、「豆はスペシャルティコーヒーのみ」ときくと、ここ数年の若い人を中心に起きているコーヒーブームにのったお店のようですが、オーナーの中崎さんの焙煎歴は20年にもおよびます。

しっかりした知識と経験、技術をもって、満を持しての開店です。

2017年4月にはOPEN一年を迎え、店名をご自身の名を冠した「NAKAZAKI COFFEE ROASTER」に変更し、営業時間もより利用しやすいようにと延長することも決まっています。

変化をおそれず、進化していくロースター。

「豆腐屋さんみたいな豆屋さんが理想」
と語る中崎さんにお話をきいてきました。

「コーヒーが嫌いだった」学生時代

20年ほど前。
学生時代の友人に、神戸でやっている家業のコーヒー豆屋を「一緒にやらないか」と誘われたいことがきっかけで、この仕事に携わるようになりました。

ちょうどその頃は、日本でシアトル系が上陸し、スペシャルティーコーヒーが一部で認知され始めた時期。
友人に誘われる前は「コーヒーが嫌いだった」という中崎さん。

お店で焙煎・販売する豆は「スペシャルティコーヒー」のみ

当時は思い入れもなく仕事としてかかわっていたコーヒーですが、イタリア人のエスプレッソマシンの技術者さん、南米の農家さんなどとの交流を通してGREEN BEANS(生豆)とROASTにどんどんと引き込まれていきました。

気がつけばコーヒーにかかわって20年ほど。
飽きるどころか、今でもコーヒーに魅了され続けています。

中崎さんが考える、美味しいコーヒーとは?

長く焙煎をしていても、豆の焙煎には、まだまだ終わりが見えません。

コーヒーに関わるようになり、コーヒーに携わるさまざまな仕事があるなかで「なぜ豆屋なのかな」と自問してみると、やはりシンプルに自分自身が「少しでも美味しいコーヒーが飲みたいから」というところに行き着きくそうです。

「自分にとって美味しいコーヒーとは?」  その想いが、理想の焙煎への意欲をかきたてます

「コーヒー」と言っても、さまざま。

中崎さんが好きだったコーヒーをあげてみていただくと
■小学生の頃
牛乳 砂糖たっぷりのコーヒー牛乳(雪印コーヒー牛乳、残念ながら今でも大好き・・・)

■学生時代
インスタントGOALD BLEND コーヒー豆から入れた液体はまずいもの (コーヒーが嫌いだった時期)

■友人とともにしていた豆屋時代
手当たり次第にある豆は焼いて飲んでいた
#2 スプレモ shb モンスーン ロブ マタリ プレミアム… の豆ばかりだが、とにかく豆を焼いて飲むというのが楽しくてしょうがないとき。
(この頃発見した食べ合わせ、和食に合わせた浅めの豆が好きになった)

どれも「コーヒー」として飲まれているものですが、それぞれまったく違った飲みもの。

自身のコーヒー嫌いの経験から、「コーヒーは不味いもの」と思ってしまっている人が多いことも承知されていますが、それは本当に自分が好きなコーヒーに出あっていないからかもしれません。
不味いもの・苦手な風味のものしか飲んでいなければ、そう感じてしまうのも当然のことです。

コーヒー嫌いがコーヒー好きになるコーヒー。

「コーヒーって美味しいんだよ」
と知ってもらうきっかけになれば。
自身も納得する美味しいコーヒーを求めて、焙煎を続けています。

シングルとブレンド 理想を目指して

シングルとブレンド、その特徴と焙煎の際に気をつけていること、考えていることをお伺いしました。

シングル
①豆の産地特性と香りが色濃く全面に押し出されたクリーンなカップ。
生焼けの渋みではなく綺麗な酸みが出ていること。

②甘い香りに液質は軽く粘性、甘みと苦味のギリギリのライン(少しコゲに振ったカラメルなイメージ)
ナッツからカカオに変わる直前のビター感にライトな酸。
これをシングルで表現出来たら最高!
roast理論に矛盾が生じるブラジル…ガテマラに可能性があるのかな?
ここは突き詰めていきたい。

③酸味がほぼ無い深入り 100%アラビカで苦いではなく美味しい

①②③全て好き
生の特性上
●①しか無理な豆
●①③に適応した豆
●②に向いた豆
●②③に向いた豆が考えられる

②の感じをブレンドで出す方向を模索中とのこと。
色々やりたいことは山のようにある。

ブレンド 
今までやってきて気付いた点は、シングルで美味しい豆を掛け合わせたらボヤーとしてしまうということ。

特徴の無いブレンドになってしまう…
1 + 1 + 1 = 1 ではなくて
それぞれの特徴が活かされて、結果がが3にも、5にもなるような面白そうなをブレンドを作ってみたい。

そのためには今のシングルのroastではなくて、少し外していくべきこともあるのでは、と。
着地点を模索中。

それぞれ個性をもった、シングルオリジンのコーヒー。

コーヒーは本当に奥が深い!
中崎さんの納得するブレンド、完成した暁には是非いただいてみたいです!

応援したくなるロースター

「営業店としてはNGなのでしょうが… 物凄くありがたいです」と語る中崎さん。

同じ生豆でもロースト具合によって味も香りもかわってきます。
常に探求を続ける中崎さんは、同じ生豆であってもローストを変えみることもしばしば。

そんなときも、
「それでも良いよ」
と言って通ってくれるお客さん達に支え、助けられていらっしゃるそうです。

ついつい応援したくなる。
中崎さんのお人柄の成せるところです。

オーナーであり、焙煎士でもある中崎さん。理想を探求し、チャレンジを続けています

「美味しいコーヒー」は時代や考え方、個人の嗜好によって変化していくのだと、自身の経験もあり身をもって実感されています。

1roasterとして、お客様にとって日常の風景に溶け込めるように。
高品質の豆を 気兼ねなくdayly use してもらえるように。

「理想のお店は 豆腐屋さんみたいな豆屋さん(今は全くないけど + オシャレ感)」

気軽に行けて、でもいつもいいものが置いてあって。
そんなコーヒーロースターが増えたら、コーヒーを楽しむ人もどんどん増えるはず!
近所にあったら日々の生活が豊かになりそうです。

今後の目標について

今後の目標について、質問してみました。

●使用している焙煎機が「富士ローヤル103」の直火式なので、シリンダーを半熱風に変更してみる。
それによって焙煎特性がどれだけ変わるか確認していかなければいけない、と感じています。
おそらく、アロマの立ち上がりが強くなるのでは!と思っています。

●JCRC 「ジャパンコーヒーロースティングチャンピオンシップ」 に参加してみたい!
倍率高すぎてエントリーできない可能性が高いですが…。

●生豆を選び抜く力・ROASTし自身の思いを表現する力をつけていきたい。

●目指せPROBATの12Kg釜!

●商品の見た目。そして店と自分自身のプロデュース。

時間があるときであれば、お店でいろいろコーヒーや焙煎について(マニアックな内容も)お話していただけます。
コーヒー談義に花を咲かせましょう!

すっきりとしたシンプルな店内。居心地がよすぎてついつい長居してしまいます…

中崎さんのローストしたコーヒー、こちらでいただけます

野里の実店舗ではコーヒー豆とドリップパック、コーヒー関連商品と、奥さま手編みの手袋などの雑貨が販売されていますが、残念ながら今現在店内でコーヒーをいただくことはできません。

個人向けの販売店を初めてからは1年ほどですが、業務店向けの販売は以前からされているそうで、焙煎したての新鮮なお豆を配達されています。

近郊の店舗で、中崎さんの豆を使用されている店舗はこちらです。

旅する雑貨屋 itsumo(姫路市夢前町)
店内で飲めるほか、オリジナルブレンドの豆販売もあり
Cafe Rei (姫路市忍町)
Erimo bakery(たつの市龍野町)
big forest
たまに移動カフェやってます
井上書林(姫路市 野里商店街)
1杯飲むと店内の本読み放題です

それぞれのお店のスタイルで、中崎さんのコーヒーを飲むことができます。

また、中崎さん自身が淹れるハンドドリップのコーヒーは、現在イベントなど限定でいただけます。

イベントなどの出店情報はこちら
 instagram.com/nakazaki_coffee_roaster/

業務店さん向けの販売も、新規受付中!
その他
●オリジナルブレンドの作成
●エスプレッソマシン 「LA CIMBALI」 や 「la marzocco」の販売設置
といったコーヒーに関する相談も。
「お気軽にお問合せください」とのことです。

一周年を迎えて

2017年4月で一周年。

一周年を迎えるにあたって、営業時間の変更、そして自身の名を冠した「NAKAZAKI COFFEE ROASTER なかざきコーヒーロースター」へと改名を決定されています。(改名された際には、てくてくでもお知らせさせていただければと思います)

●2017年4月1日より営業時間を10時〜18時に変更します(お休みは変わらず日曜祝日です)
●2017年4月1日より。「sakura coffee」から「NAKAZAKI COFFEE ROASTER」に名称変更します

ご実家だった場所を改装された店内。とても落ち着きます

最後に、この一年についてお伺いしました。

「今までは業販メインでしたので、直接個人のお客様との関わりや、交流はさほどありませんでした。
ですが、こうして小売を始めてみると、ダイレクトにお客様の反応を感じることができました。
新たな出会いに感謝したり自身の未熟さを噛みしめる1年でした。」

コーヒーへの興味はつきず、新しいことに挑戦しつづけるロースター。
中崎さんと一緒に、いろいろなコーヒーとこれから出会っていくことできそうな、これからも変化を楽しんでいける、そんなお店です。

sakura coffee (新: NAKAZAKI COFFEE ROASTER) 詳細

住宅街の中に ひっそりと、佇むようにあります

住所:
兵庫県姫路市野里東同心町5-10

兵庫県姫路市野里東同心町5-10

駐車場:
1台あり

営業時間:
※2017年4月より変更となります
10:00-14:00(2017年3月31まで)
10:00-18:00(2017年4月1より)

定休日:
日・祝

電話番号:
079-285-2878

 instagram.com/nakazaki_coffee_roaster/

 facebook.com/nakazakicoffeeroaster/

 http://n-c-r.net/

 https://nakazaki.thebase.in/ (オンラインストア)

文:中崎武雄(sakura coffee)、OTETEお手伝い
写真:OTETEお手伝い

OTETEお手伝い

OTETEお手伝い

2011の震災で東京→姫路に自主避難。姫路生活も長くなってきたが、まだまだ知らないことばかりで情報収集中。美味しいものを食べることが大好き。でも震災後は安全であることも大事に。偏愛主義者。WEBや印刷物の制作をお手伝いする「OTETEお手伝い」を運営中。

好き:カレー(スパイス料理)、パクチー、アート、音楽、手作りすること

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