こんにちは。
松村助産所さんから、バトンを受け取りましたNPO法人姫路こころの事業団です。
紹介リレーでは、バトンを渡され紹介された人やお店などが、オススメする人やお店を紹介してバトンを渡し、そしてそのバトンを渡された人やお店が次に…
とリレー形式で人やお店を紹介していきます。
白浜と別所のほうで、精神障がい者の方を対象とした就労継続支援事業を母体に、すべての人が、自分らしく生きられる社会、居場所づくりを目指して活動しています。
活動に賛同していただき、同じ思いを持ったセラピストやアーティスト、また、教育機関として播磨の4大学の先生や幼・保育園の方たちがつながり、「別所ファームガーデン青い鳥」の農園を拠点に、新たな試みにチャレンジしています。
その協力メンバーのお一人、金川圭美さんを紹介したいと思います。
街のあちこちで、自分にやさしくできる居場所づくり
「金ママさん」の愛称で、周りの人たちから慕われている金川さんは、その名の通り、お母さんのようなおおらかさと、優しさ、そして時には相手への思いやりから生まれる厳しさを持ち合わせた女性です。
「街のあちらこちらに自分にやさしくできる居場所づくりを」をモットーに、セラピストとして活動されています。
金ママさんと出会った当初は“アロマセラピストさん”としてでした。しかし、アロマだけでなく、中医学や心理学、食べものから、バイオリズムにいたるまで、関われば関わるほど、その豊かな知識や観察力、そして包容力に驚かされることばかり。
当ファームガーデンでは、月に2回、農園の季節の野菜やハーブ、果実を使ったマルセイユ石鹸作りを指導していただきながら、利用者さんの心の悩みや体の不調などを聴いていただき、その人に合ったアドバイスやお話をしていただいています。
体の不調も生活習慣だけでなく、地球や月のバイオリズムの影響などを受けていることなど、私たち人間も自然の一部なのだと気づかされます。
また、クレイ足浴も取り入れ、一人ひとりのからだにやさしく触れ、語りかけてくれます。ユーモアたっぷりで、金ママさんと居ると、なぜかふっと気持ちもカラダも和らいでいる…。
そんな金ママさんに会うのをみんな楽しみにしていているのです。
セラピストとして大切にしていること
どんな風にして、セラピストとしての金ママさんは出来上がったのでしょうか?
「元々セラピストになりたいとは思ってなかったんです(笑)。
ある日、ふと新聞の”アロマセラピスト養成講座”というのが目について、何気なく受講したの。そして、せっかく知識を身につけたのだから、それを生かそうと思って姫路のある総合病院のホスピス病棟にボランティアとして使ってくれないかとお願いして、そこからセラピストとしての活動が始まったんですよ。
当時は、アロマセラピストといっても、独立や働くのがまだ大変でした」
ホスピス病棟でもはじめての試みだったそうですが、患者さんはもちろんのこと、看護師さんのケアに尽力する様子が認められ1年後には「セラピストルーム」を病棟内に開設してもらうまでになったそうです。
患者さんの多くは、人生の終末を迎える人々…。その方たちと接する中で、「人としてセラピストとして大切な多くのことを学ばせていただいた」といいます。
そして、さまざまな病気、症状の患者さんに接することで「真剣に身体のしくみや解剖生理など専門的なことも学ばなければ」と思い、そこから中医学や心理学などの学校に通い、より専門的な知識や技術を身につけていかれたそうです。病院での臨床経験が現在の金ママさんのベースになり、その人の気持ちや身体の調子に寄り添ったサポートができるのだと頷けます。
金ママさんがセラピストとして大切にされていることは「その人の心に触れ、その人の好きなことをすること」。アロマだけに頼ると、どうしてもアロマでの施術をしようとしますが、今、目の前の人が本当に望んでいることは、ただ話を聞いてもらうことかもしれないし、優しく触れてもらうことかもしれない…そんな気持ちの機敏に触れ、その人の人生をまるごと良し!とする「触れる」というケアマイスターであることを大事にされています。
次のビジョンは、田舎と街をつなぐ、居場所づくり。
その金ママさんの次なるビジョンは
「いのちあるものを丸ごとケアしていくお店をつくること」。
オーガニックの食べ物や、生活スタイルなど、意識のある人は田舎へと移り住み、自然の暮らしを大切にしています。金ママさんも活動の中で、食べ物の大切さに気づき、多くの無農薬野菜の生産者さんと出会い、関係を深めてきました。
自然な暮らしがしたくても、街の中で仕事をし、生活し、行きたくても行けない人はたくさんいます。
「そんな街の人たちと田舎をつなぐ、居場所があれば…」
との思いから構想がはじまり、田舎の有機栽培農家さんや、手作り作家さんなどとつながって、街の中で寛げる「自分にやさしい居場所」をオープンされる予定だそうです。
“人と環境に優しい” をコンセプトに、材料にこだわり安心して使える手作り商品を中心に考えているそうです。
“いま” を生きる大人たちに向けて、自分を大事にし、生活を大事にすることを伝えている金ママさん。
その眼差しの先にあるのは次世代の子どもたちのこと。何かと迷いも多い現代だからこそ「私たちの世代が本当に大切なものを、次の世代に伝えていかなければ」といいます。
プロフィール
❀お話 金ママ、金川圭美さん 金ママさんは 街のあちらこちらに自分にやさしくできる場所作りを目指され、セラピストとしてケアーの他、楽しくわくわくするからだのための情報や場の提供をされています☆
2005年から『金ママのナチュラルせらぴー』主宰
株式会社 フルーヴ・ドレ社長
中医学やからだの仕組み、精油の化学、食 、自然界に添う生き方を実践し深めながら、プライベートケアルームでのトリートメントとスクール、緩和病棟、高齢者施設にて終末期を笑顔に過ごしてもらうための定期的なセラピストケアを中心に、出会う人が自分にやさしく、笑顔に変わる 街の保健室、医療現場での保健室としてケアをすることを意識したセラピスト活動を行う
☆資格
HPS認定 臨床アロマセラピスト
アロマフランス認定 クレイセラピスト
Mテクニック®日本インストラクター
神戸中医美容学院 師範 中医経絡セラピスト
facebook: Masumi kanagawa
ブログ:http://ameblo.jp/kinmamaroom/
文章:NPO法人姫路こころの事業団
2016年11月02日公開