姫路や加西でのイベント出店や講座や勉強会などをされている 「CAMILLE(カミーユ)」さん。
「サードメディスン」という2013年に発足した、化学的な理論に基づいて対処していく、新しいアロマの活用法を用いた活動をされています。
「サードメディスン」って?
耳慣れない、はじめて耳にする方も多いかと思います。
「サードメディスン」とはいったいどういうものなのでしょう。
化学感覚「嗅覚」を使った理論に基づきアロマを利用する
動物にとって大事な感覚、嗅覚。
食物の選択、有毒物質の回避などに役立っています。
五感のなかでも嗅覚と味覚は「化学感覚」と呼ばれる感覚です。
臭いは空気中を気化した状態で伝わってきた化学物質の分子です。その刺激から嗅覚は判断を行います。
そのため、先入観の影響を受けにくい感覚といわれています。
この嗅覚を使って化学的、論理的、統計的に体質を分析し、その時のその人にあった状態で対処していく新しいアロマの利用方法が2013年に確立されました。
「サードメディスン」です。
直訳すると「第三の医学」ですが、伝統医学でも現代医学でもない新しい療法で、比較的新しい団体ですが会員数をぐんぐんとのばし、特許も複数取得、世界的にも広がりを見せています。
臭いを嗅ぐことで感じる”快”と”不快”で読み解く
いつもは「美味しそうな匂い、食べたいなーと思う匂い」であるのに、体調によっては「今この匂い嗅ぎたくない…」というようなことがあるかと思います。
ある人にとって「いい匂い」であるのに、ある人にとっては「嫌な匂い」だったりすることも。
これはイメージなどではなく、匂いの分子による刺激から起こる脳の反応です。
サードメディスンでは、8種類の香りを嗅ぎ好みの順番に並べるというシンプルな手法で、その結果をチャート化し、体質をわかりやすく視覚で理解できるようになる「サードメディスン・チェック」を行い、体質を読み解いてゆきます。
実際に行ってみるととてもおもしろく、自分が選んだ「これ苦手…」という匂いを「一番好き」という方もいたり。
もちろんその逆も然りです。
体調は刻一刻と変化しています。
サードメディスン・チェックではその時の自分自身の、相手の体調を客観的に分析し、対処を行うことが可能です。
サードメディスンのとの出会い
CAMILLEさんこと垣内さんが、サードメディスンに出会い活動していくまでには、”アロマ”に対する様々な葛藤がありました。
効果のでないアロマへの違和感
現代医療の処方の仕方や対象療法ではなく、根本的な改善や予防を家族の健康管理に取り入れて行きたいと考え、元々アロマに興味もあったため、いくつかのスクールや講座などを受講されました。
しかし、民間療法としてのアロマテラピーの長い歴史から、アロマを取り入れた生活に何かしらの効果を期待していたものの、実際には期待していた効果は得ることはできませんでした。
“アロマ”に関する本や団体はたくさんあり、それぞれ考え方や使用方法なども異なります。
勉強すればするほど、よくわからなくなっていったといいます。
それでもアロマに対する興味は失わず、違和感を感じながらも「アロマを極めたい!」という思いから、アロマを用いた活動をしている方々のブログなどを読み漁る日々。
そんなある日、アロマ界ではすでに知られていた「男がアロマで何が悪い!?」というブログのある記事に強く惹かれます。
1年ほど前からブログは購読し、「サードメディスン」については知っていましたが、当時は他の協会で勉強をしていたため、特に深くふみこむことはありませんでした。
垣内さんが強く惹かれたブログ記事は「プロも知らないメディカルアロマ(今のサードメディスン 入門講座)」。
愛媛で10年ほどアロマの店舗を経営しながら検証を続け、その結論として2013年に「サードメディスン・プロジェクト」をはじめた男性のブログです。
全てが腑に落ちた「サードメディスン」
これは… という直感と期待から、2015年1月にさっそくサードメディスンの入門講座を受講されました。
目から鱗が落ちるように、今までのアロマに対する違和感が垣内さんのなかで崩れ落ち、全てが腑に落ちたといいます。
穏やかに作用する方もいますが、人によっては即効性があることも多く、サードメディスンを学びはじめてから、自分の、家族の生活がどんどんと改善していきました。
元々”リラックス”のアロマではなく”メディカル”な部分に興味があったものの、団体の違いを自分の求めるアロマの勉強ができていなかったといいます。
アロマの処方に関しても体質にはあまり考慮せず、「このアロマはこの症状に効果がある」といった知識ばかり。
アロマに関する基礎知識ばかりが増え続け、それなのに効果があまりでないことに対してあった葛藤…。
メディカルアロマの団体は他にもあり、問診など体質を考慮するところもありますが、原子論ベースの体質診断法は今までになく、全く新しい理論ともいえます。
サードメディスンはそんな垣内さんの葛藤を払拭し”ピタリ”とはまりました。
手応えはやる気へとつながります。
もっと多くの人に知り活用してもらいたい
友人たちにもすすめたい、もっとたくさんの人に知ってもらいたい!
という思いから、認定アドバイザーの資格を取得し2015年春からは、さっそくイベントなどで活動を開始されます。
何年かのうちに数百人のチェックを行い、アドバイスを続けるうち、多くの方に喜んでもらい、その効果を目の当たりにすることもたくさんありました。
アロマに興味がある人は多いものの、「難しそう」という意見も多く、好きな臭いの順番に並べるだけの「サードメディスン・チェック」はとても好評だといいます。
「サードメディスン・チェック」の結果から、体質によって対処法のアドバイスを行っていきますが、サードメディスンの対処法のおもしろいところは、それが必ずしも「アロマ」ではないことです。
理論に基づいてアロマを焚いたり、アロマを塗布するなどの処方もありますが、普段の食事や身体の使い方などの改善をアドバイスすることもあります。
活動の幅もふえ、サードメディスンの資格も「認定アドバイザー」▶「認定インストラクター」から、2018年5月にはアドバイザー講座を開講することもできる「認定トレーナー」の資格を関西で唯一取得するまでとなりました。
関西唯一のトレーナーとして「サードメディスンを世に広める」という重責を感じつつも、柔軟で伸び盛りであるサードメディスンを「一緒に盛り上げて行きたい」「一員となり担いたい」という思いが勝り、関西だけでなく出張を行い、意欲的に講座やイベントなどの活動を行っていらっしゃいます。
まずは、播磨で、関西で、国内で。
いずれは縁のあるタイなどの海外でも。
「サードメディスン」をもっとたくさんの方に知り利用してもらいたい。
トレーナーの資格も取得し、今後ますます垣内さんの活動の幅は広がっていくことでしょう。
サードメディスンの、垣内さんのご活躍が今後もとても楽しみです。