2019年4月25日、総社南鳥居から道路を挟んだ斜め前、十二所線沿いにOPENされた「Patisserie Graine de joie グレーヌ・ド・ジョワ」さん。
姫路出身のオーナーパティシェが製菓学校卒業後、ホテルや姫路、大阪の洋菓子店で20年弱腕を磨かれ、OPENした念願の洋菓子店です。
お店のドアをあけると明るい店内にたくさんの焼き菓子、そしてショーケースにはキラキラとしたケーキたち。
店内で丁寧に焼き上げた手土産にも人気の焼き菓子も多数並びます。
旬や新鮮なものを
ジョワさんの店頭に並ぶのは、長年の修行から得たしっかりとした知識と技術に基づいた、自慢のお菓子たち。
そして旬や新鮮さにこだわったものです。
お話をお伺いしていても、お菓子たちへの自信とこだわりをしっかりと感じることができました。
副材料などは手軽で便利なものも多い中、できるだけケミカルなものは使いたくないという想いから、副材料からできるだけ手作りを心がけていらっしゃいます。
旬のフルーツは直仕入れ
生ケーキといえば、色鮮やかなみずみずしいフルーツがのったケーキは花形です。
旬のフルーツはそのフルーツが最もおいしい時期。
適した土地で適した時期に育ち、収穫されたフルーツたち。
ジョワさんでは旬のフルーツを農家さんから直接仕入れされています。
やりとりが直なので、新鮮なものを新鮮なうちに仕入れることが可能です。
OPENしてからこれまでも、季節の移ろいとともに様々なフルーツをケーキにされてきました。
熊本の肥後メロン、岡山のももなどを使ったケーキはお客様にも大好評。
晩夏、初秋からは岡山のシャインマスカットや黄金桃などを、秋口からは洋梨、りんご、芋を使ったケーキが並びます。
そして冬。
生ケーキの需要も高まる季節。
柚子、いちご、金柑を使ったケーキたちを予定されているとのことです。
ホリデーシーズンにはカットだけでなく、たくさんのホールケーキがたくさんショーケースを飾ります。
ホールケーキは予定がある場合には、事前の予約がおすすめです。
農家さんの想いを受け継ぐ コンフィチュール
そして農家さんと直接やりとりしていらっしゃるからこそ、農家さんの苦労もよくわかります。
ケーキに使用するのは見栄えもよいフルーツですが、実際はそのようなフルーツばかりではありません。
傷や変形などがあっても、味は一緒。
どの農家さんも大事に大事に育てたフルーツ。
それらも大事に使って商品にして届けたい。
積極的にそういったフルーツも買い取り、コンフィチュールの素材として利用されています。
旬のフルーツや食材を使った「voyage saison de confiture 旅する四季のコンフィチュール」は大人気のシリーズ。
沖縄県石垣島からパッションフルーツ、姫路市のいちじく、岡山からマスカット、黄金糖、ピオーネなどなど、開店からすでにたくさんのコンフィチュールを作ってこられました。
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人気の秘密は、新鮮なフルーツにもありますがジョワさんの素材の組み合わせの妙にもあります。
シンプルに素材を活かしたものもありますが、例えばいちじくでは3種のコンフィチュールが登場。
○無花果×白ワイン
すっきりとした白ワインを合わせた、上品な無花果のコンフィチュール
○無花果×赤ワイン
コクのあるコンフィチュールにアニスを加えさっぱりとした後口に仕上げた、コンフィチュール
○無花果×キャラメル×ラム
キャラメル、胡桃、ラム酒とシナモンで個性豊かに仕上げた、大人なコンフィチュール
どれも数量限定のものばかりなので、ジョワさんのSNSなどで新作を確認してみてください。
日持ちする焼き菓子も 新鮮なものを
量産されたものではなく、その都度安心して食べてほしいという想いから、できるだけ新鮮なものを。
生ケーキであれば当日中というのはよくありますが、焼き菓子は通常日持ちするものです。
もちろんジョワさんの焼き菓子も〜1ヶ月ほど持つものも多数ありますが、日持ちするものだからといって作り置きはせず、店頭の在庫状況などを見て、新鮮なうちに食べていただけるものを並べられるようにと、つくる量を調整しながらこまめに焼いていらっしゃいます。
朝の仕込みの忙しさから、スポンジは前日に焼いておく店もあるとのことですが、ジョワさんでは生ケーキのスポンジも朝焼きにこだわり、新鮮なものだけを使用されています。
厳選された素材
お菓子を作る上で仕上がりを左右する大切な素材。
はちみつや卵もとても違いがでる素材です。
ジョワさんでは、はちみつは50年続く養蜂家の2代目で、加西に巣箱のある安田養蜂場さんのレンゲはちみつを使用。
あっさりとした甘みにフルーツのような香りです。
店内で一本焼きにこだわって一層一層丁寧に焼き上げた、職人技のしっとりふわふわな食感 バウムクーヘン「幸せバウム 歓びの樹」に使用されています。
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そして卵。
パプリカの粉末を飼料に加えることで、鮮やかな発色を実現している高砂のブランド卵「高砂の夕日」を、プリン、カヌレ、シフォンなど卵の風味が強く感じられる一部の商品に使用されています。
特にプリンでは卵の色が強くでるため、オレンジが鮮やかなプリンに仕上がっています。
笑顔を咲かす歓びの種 グレーヌ・ド・ジョワ
OPENされてから1年未満。
まだ季節も一周していません。
どんなものが喜ばれるだろうか?
と手探りしながらケーキや焼き菓子を焼いていらっしゃるそうですが、どれも自信作ばかりです。
ラインナップはお客様の要望に応えながら、そして自身がおすすめしたいものも。
店名を冠した 「ショコラ・ド・ジョワ」はジョワさんのスペシャリテ。
一見とてもシンプルな見た目ですが、蒸し焼きのこちらは、熟練の技術と感覚が活かされています。
冷蔵で、常温で、温めて… といただく温度で食感がかわるガトーショコラです。
店名となっている 「グレーヌ・ド・ジョワ」はフランス語で「歓びの種」という意味。
私達が作るお菓子が たくさんの笑顔の花を咲かせていく。
そんな「歓びの種」になりますように…。
という想いがこめられています。
ケーキはハレの日のイメージがありますが、ジョワさんは手軽な焼き菓子もとても豊富。
税込み価格で良質なお菓子を良心的なお値段でいただくことができます。
もちろん特別な日に。
そして贈答用のパッケージもとても豊富なので、ちょっとした手土産にも。
気軽に自分のおやつに。
いろいろなシーンで使いわけができる、町の洋菓子店です。
これからも「歓びの種」が芽吹き、たくさんの笑顔の花が咲きますように。
Patisserie Graine de joie 詳細
場所:
兵庫県姫路市元塩町121-1
営業時間:
10:00〜19:00
定休日:
水曜日(不定休日あり)
電話:
079-224-3305
公式WEB・SNS:
Instagram @patisserie_graine_de_joie
facebook @joie3105