かきくけコラム :「ブックブック こんにちは」44

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毎週、てくてくひめじ界隈で得意な分野を持つ方々にコラムを書いていただくコーナー「かきくけコラム」。

「陽文庫-アキラブンコ」のみずいけさんと、ブックカフェ・トキシラズの山本さんがかわりばんこにつづる、本にまつわるコラム「ブックブック こんにちは」、42回目はトキシラズ山本さんです。

早いもので、今年最後の

今年最後のブックブックこんにちはのコラムです。早いもので今年も残り少なくなってまいりました。師走というくらいですし、お勤めの方は、忙しくされている人も多いのではないかと思います、トキシラズもおかげさまで忙しくさせて頂いています。

トキシラズの12月、大きな出来事というと。3日から9日まで、の『てくてくWEEK 2』に参加させていただいて、トキシラズは本の販売を2日間させてもらいました。また、ブックブックこんにちはとして本の紹介トークをジュンク堂姫路店の店長、角石美香さんをお迎えしてお送りしました。貴重なお話を聞かせていただき、とても有意義な時間でした。

というわけで、今回はその時に紹介した本をここでも紹介しようと思います。

44のブック

『文学全集を立ち上げる』三浦雅士・丸谷才一・鹿島茂 文藝春秋

『文学全集を立ち上げる』
発売日: 2006/09/28
著者: 三浦雅士・丸谷才一・鹿島茂
出版社: 文藝春秋
ページ数: 328ページ
サイズ: 四六判変形
ISBN: 978-4-16-368420-8

編集者の三浦雅士、小説家の丸谷才一、フランス文学者の鹿島茂が、自分たちで作る文学全集の収録作品を話し合うのですが、完全に架空の作品集ですので、言いたい放題の内容になっています。「ヘミングウェイは一冊にしないで誰かと抱き合わせで半分にしよう」「そうだね、そのくらいの作家だね」だとか、「この作家は津軽出身だから同郷のよしみで入れたい」だとか。好き勝手に論じています。

それで、なーんとなく既視感のある会話だと思いながら読んでいたのですが、ハッと気がつきました。これはプロレス好きとの会話に似ているのです。

私はプロレスを見ないのでよくわかりませんが、長州と天龍の関係がどうだとか、ムーンサルトプレスの膝への影響がなんだとか、ドロップキックの打点がどうしたと(全然頼んでないのに)嬉々として解説してくれます。うっかり『週刊プロレス』を買いたくなってしまうレベルです。『文学全集を立ち上げる』の御三方もプロレス好きの人も共通点は「好きだ!」ということではないかと思います。

昨今、有用性やコスパということが取りざたされることが多くなったように思います。そんな落ち着いた判断より、「誰かが好きなことだから」という理由で動く方が健全ではないかと思えますし、やってみようと思うのではないかとも思えるのです。という訳で、今後も「本、楽しいから読んでます!役に立つとか考えてません!」のスタンスでいこうと思った、そんな本の紹介でした。それでは皆様よいお年を。

文:山本岳史(トキシラズ)
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あさのは商店

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姫路生まれ・姫路そだち。姫路→大阪→徳島→姫路。
肌の弱い自分が必要なものを近くで買えるとうれしいなーと、肌にやさしい日用品「あさのは商店」をしています。
趣味は、ウクレレ・縫い物・言葉の観察など。

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