金木犀・銀木犀の香る秋、2022年。
屋号を定め活動を開始された家具工房「木犀(もくせい)」 @mokusei_nomono さんにお話をお伺いしてきました。
木材や木製品に詳しいわけではなく「無垢材の製品てなんだかよいな」という感じの自分ですが、木犀さんの作品を拝見したとき、すっきりとした無駄を削ぎ落としたようなシンプルなデザインと「木目が、細部が美しいな」と素直に感じました。
紆余曲折 たどり着いた職人の道
職人さんというと、勝手な思い込みですが… 寡黙!
中学、高校卒業後すぐに師匠の元に弟子入りして「自分 話すのは苦手なんで」と開口一番に言われてしまいそうな、そんなイメージでした。
しかし木犀さんはお話上手。
それは木犀さんのいろいろな経験が影響しているかもしれません。
学校を卒業後、大手飲食チェーンのマネジメント業務からスタート。
全国を飛び回りながら、たくさんの新規出店などに携わりました。
ご結婚後お子様の誕生を機に、移動の多い生活に難しさを感じ、京都の老舗和菓子店へ転職。
安定した生活を手に入れたと思っていた矢先、コロナの影響でで世の中が一変しました。
ご夫婦そろってご出身が姫路だったこともあり、姫路に戻ることに。
そして木工の道へ飛び込むこととなりました。
現代では、柔軟な姿勢や考え方、自己プロデュースも、とても重要となってきています。
一本気で木工一筋な方も多い世界かと思いますが、全国いろいろな場所へ行き、いろいろな経験もされてきた木犀さんだからこその、持つことのできる感性、見ることができる視点や角度があります。
技術はもちろんんことですが、木犀さんのお人柄もあり、どんどんと縁がつながりお仕事にもつながっています。
お伺いしたときも、制作中のテーブル、メンテナンス中のアンティーク家具、仕上げ中の小物などなど、完成が楽しみなものがたくさんありました。
工房で木と作品と向き合う日々
独立されてから1年ほど。
現在はまだ、独立したアトリエや工房はお持ちではありません。
木工に長く携わり造詣もとても深い床材銘木の工房で、お手伝いもしながら自身の作品づくりをされています。
決まった家具の形はなく、オーダーでの家具制作がメインです。
用途や大きさなど 生活の中でどの場所でどのように使われていくのか。
じっくり話をききイメージを高め、たくさんの木材と向き合って最適な木を選び、木と語らいながら特徴を捉え活かし、ながく使える、生活にそっとよりそうような作品です。
新しい木材からオーダーをするだけではなく、例えば[おじいちゃんの古い机][農機具屋さんに眠っていた木の板]など、思い入れが深かったり もったいないなあという持込の木材で、家具や木工製品をつくることも。
「無垢の木材なら大抵どうにかなります」ということですので、木に関して気になることがあれば相談してみてください。
工房の見学も可能ですが、必ず事前にWEBページのコンタクトフォームからご連絡をお願いいたします。
Instagramもこまめに更新されていますが、価格や詳細などなどがWEBページに詳しくありますので、ぜひまずは一読くださいね。
家具以外のプロダクトも イベントにも積極参加
オーダー家具の他、大きな家具をつくる際にどうしてもでてしまう木材をアップサイクルした小物制作も行われています。
それらのプロダクトをメインに、イベントなどにも時間をつくっては積極的に参加。
2023年10月からは、旧市のきさき朝市 @kyuuichi_nokisaki.asaichi にもレギュラーで出店が決定!
工房にはなかなか気軽に行きづらい… という方も、まずは気軽に木犀さんと直接お話、相談できる機会となりそうです。
11月にはお子様向けイベント出店も決定されています。
そして2023年6回目となるてくてくWEEK6にもお誘いしちゃいました。
詳細はまたご紹介させていただきますが、どうぞお楽しみに。
今後は森を育て木を育て、県産の木材を使う取り組みなども思案中とのこと。
アイデアに溢れ、行動力のある方とのお話は、とても前向きでどこまでもはずみます。
まだまだこれからも、たくさん楽しいお話がきけそうです。
公式Instagramでは作品と、近況などがご覧いただけます。
更に詳しい情報は木犀さんのWEBから。
ピピッと来た方は家具製作のご相談を、気になるなーとい方はイベントへまずはでかけてみてください。
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