ヒトと大地の再生~この時代に生きるわたしたちにできることは~
兵庫県の西に位置し、揖保川や夢前川が龍のように海へと向かう2つの川の間に位置する「かつらぎ自然のまなび舎」で、「大地の再生」のプロ講座が開催されます。
講座では、敷地内にあるため池が大きなマイナスを引き起こしていること、ため池と道・水脈の問題がつながっていることを踏まえ、既存の道の補修と水脈の整備を中心におこないます。広い敷地の中で、ミクロとマクロの両方の視点から多様な環境の比較検証ができ、充実したフィールドでより多くのことが学べます。
講師:【杜の園芸】矢野智徳(やのとものり)
1956 年福岡県北九州市生まれ、花木植物園で植物と共に育つ。東京都立大学において理学部地理学科・自然地理を専攻する。
全国を放浪して各地の自然環境を見聞し、1984 年、矢野園芸を始める。
1995 年の阪神淡路大震災によって被害を受けた庭園の樹勢回復作業を行う中で、大量の瓦礫がゴミにされるのを見て、環境改善施工の新たな手法に取り組む。
現代土木建築工法の裏に潜む環境問題にメスを入れ、その改善予防を提案。在住する山梨県を中心に、足元の住環境から奥山の自然環境の改善までを、作業を通して学ぶ「大地の再生」講座を全国で開設中。
かつらぎ自然のまなび舎とは
未来に生きる人たちにつながる持続可能なコミュニティーの創造を目指して立ち上げたまなび舎です。同じ敷地で「山と畑のまるごとえん」という小さなようちえんが運営されています。
この場所に移住してきて3年。山の近くで暮らしていると、風や光も通らなくなった暗い木立を日々目にします。健康な山や大地を子どもたちに残していきたい。
そんな折、大地の庭師である矢野さんの仕事に触れて、足元にある大地が私たちと同じように息をしているということに気付かされました。その呼吸が健やかであればこそ、そこによって立つ生き物たちも元気な姿でいることができる。
矢野さんは言います。大地の再生は人だけがするのではなく、自然との共同作業なのだと。
人は、自然(風や水の流れ、気象など)の仕事に習い、大地が自ら再生していくきっかけをつくってあげること。地域の方々のご先祖様が昔から守ってこられた大地や水系。そこにかつての人々の営みに近づけるような新しい人と山、森との繋がりを取り戻すこと。この講座がそんな人と大地の再生の一歩になることを祈ります。
(かつらぎ自然のまなび舎)
詳細
日時:2016年8月6日(土)
9:00受付 9:30~日没頃 ※荒天以外の雨天決行
会場:かつらぎ自然のまなび舎
姫路市林田町奥佐見688-1
◇アクセス◇
<電車>姫路駅よりJR姫新線に乗換、3駅目「太市駅」下車。
<車>姫路バイパス→姫路西バイパス→下伊勢ランプから約15分
参加費:
プロ(矢野さんの手法「水脈整備」を業として取り入れる方):10000円
一般:5000 円
定員:50名
昼食:おひとり1000円の予定(要予約)
たつの市のごはん屋さん「ゆるん堂」のランチです。
宿泊:おひとり1000 円
翌日朝食込み・寝袋持参。前後泊ともに承ります。
前後泊の晩ごはんについては、別途料金をお願いします。
お風呂は、近くの温泉施設「ゆたりん」(http://yutarin.net/space)をお使いいただけます(各自負担)。
持ち物
作業できる服装・長靴(ワークブーツ等)・作業手袋・手ぬぐい・帽子・雨具・のこぎり鎌・移植ごて・筆記用具・(あれば)剣先スコップ
※手持ちの道具類は記名をお忘れなく!
※プロの方は、腰道具の他にチェーンソーや刈り払い機など。
申し込み:
予約はメールにて以下をご連絡ください。
1.氏名
2.参加人数(複数の場合は氏名も明記)
3.当日つながる電話番号
4.プロ参加 or 一般参加か明記
5.ランチ予約の有無
6.当日の交通手段
7.宿泊の有無
《申し込みメールアドレス》
かつらぎ自然のまなび舎 katsuragi.manabiya@gmail.com
おねがいごと:
奥佐見の集落の中を走行する際は道幅が狭くなりますので、いつでも止まれる速度での運転をお願いします。(普段自動車の通行量も少ないところです。みなさまのご配慮よろしくおねがいします。
お問い合わせ先:
かつらぎ自然のまなび舎(中田・丸山)
電話:079-261-3400(かつらぎ自然のまなび舎)
住所:姫路市林田町奥佐見688-1
メール:katsuragi.manabiya@gmail.com
詳しい内容については、Facebookのイベントページもご覧ください。
主催:かつらぎ自然のまなび舎
文:中田啓子(かつらぎ自然のまなび舎)
補足:篠原玲子