米粉のおやつ「たべばたけ」|姫路 福崎

小麦粉を避けたい。
乳製品は控えたい。

完全に避けなければならない深刻な食物アレルギーの場合もありますが、それ以外でも、グルテンフリーのおやつ、乳製品を意識的に避けたい、控えたいという方も増えています。

米粉のおやつ「たべばたけ」さんではほとんどのおやつで三大アレルゲンとされる「鶏卵・乳製品・小麦粉」を利用していません。
(タルトと一部のおやつで、厳選した卵・牛尾農場さんの平飼い卵を利用)
食材にもこだわり、メイン食材となる米粉は播磨近郊の徹底的にこだわった無農薬栽培のものを使用。

素朴なおやつが好きな方、特定の食品を控えたい方にとても喜ばれています。

「たべばたけ」の活動開始

たべばたけの藤井さんは元々お菓子をつくるが大好きで、よく家で以前から作っていらしたそうです。

米粉のおやつをつくりはじめたのは、家族に一時期小麦と乳製品を避ける必要があったから。
マクロビや米粉スイーツの本などをみて試してみたところ、とてもシンプルな材料で簡単に10分ほどでできるにもかかわらず、もちもちっとした食感と素朴な味がおいしい米粉でつくる「蒸しパン」にはまったそうです。

「みんなにも食べてもらいたい」と友人やいろいろな方に配ってみたところ、とても好評でした。

2014年にブログをまずはじめ、米粉のおやつについて紹介などをしていきました。
2014年10月には「たべばたけ」として加西のイベントに出店。
想像以上の反響がありびっくりしたとともに、自信にもつながったそうです。

そんなとき「教室やったらいいのに」という友人の言葉から、「できるかもしれない」と保健所に確認に行ってみたところ、環境的にはすぐにすることができそうでした。
一念発起し、ブログ開始から半年後となる2015年年明けより教室を開始。

友人やブログ読者、イベントのお客さんなどどんどんと輪も広がり、たくさんの方が教室に訪れました。
しかし初めてみると不便も多く、やはり自宅では難しい… と2015年年末に一旦活動を休止しました。

「たべばたけ」の再開

オーダーの一例、お誕生日タルト。
家族にアレルギーの人がいると同じものをみんなで囲めず悲しい思いをする方も多いそうです。
「みんなで同じものを同じ場所で」食べることができると、喜びのメールなどをいただくことも度々。

元々保育士として働いていらした藤井さん。

子どもたちと触れあう保育士の仕事も大好きで、たべばたけの活動休止後は、再び保育士の仕事をはじめました。

たべばたけの教室をされていたときにつながった多くの方がたとは、ブログなどを通じて交流が続いていたそうです。
「イベントだけでもだしてみたら?」という声も多く、イベントに出店してみたところ、大変喜ばれ、教室再開の要望も。

しかし自宅で教室をすることは難しいと感じていたため、会場を借りてまずは教室をやってみたところ、手応えもあり何より多くの方に喜んでもらえたことが嬉しく、久々の活動も楽しかったそうです。
保育士の仕事もそうですが、誰かのために何かをし、喜んでもらえるのがとても大好きでした。

米粉のおやつをつくることで、本当に困っている方に喜んでもらったり、そうでない方からも「米粉のおやつっておいしい」と受け入れられたり。
アレルギーなどで困っている方は意外と多く、たべばたけの活動は需要があり、自分にしかできないことだと改めて実感することにもなりました。

保育士の仕事を続けながら、イベントの出店を続けていたところ、ブログなどからのオーダーも、どんどんと増えていきました。

「たべばたけ」の本格的な起業が頭をよぎります。
工房や教室となる物件があれば…と考えていたところ、ご自身のお子さんも小さい頃に通っていた近所の託児所が閉園することとなり、所長さんとのご縁もありその場を貸していただけることに。

静かな場所に建つ工房。たべばたけさんの新たなスタート地点。

時を同じくして、以前からの知人であった牛尾農場の奥さんが農家のごはん「ことほぎ」をはじめられるということを知ります。
たべばたけへの活動にシフトチェンジしていくために、食の現場で働き、活動の立ち上げを間近で見て学ぶため、保育士の仕事をやめ「ことほぎ」さんで本格的に働くこととなりました。

2018年6月のことです。

「たべばたけ」の本格始動

ことほぎさんでスタッフとして働くのと同時に、毎週日曜月曜は「たべばたけ」としてお菓子を卸すこととなりました。
イベントとは違うごはん屋さんでのカフェタイム。
勝手が違うことも多かったそうですが、学びもたくさんありました。

ヤマダストア辻井店の店内にたべばたけのコーナーが常設されるようになり、2018年10月より面積も倍に。
生産がおいつかなくなり、ことほぎさんを卒業して、今は「たべばたけ」としての活動に専念されています。

オーダー品の受け渡し場所として福崎町の工房は利用されていますが、「たべばたけ」としての店鋪は今現在ありません。
主に、ことほぎさんやヤマダストアさんいただくことができます。

■農家レストラン ことほぎ
毎週 日曜日・月曜日
タルトや米粉蒸しパンなどのおやつを納品しています

 

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■ヤマダストア 新辻井店
たべばたけブースが常設され、いろいろなおやつを納品しています

 

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その他イベント出店時などに購入が可能です。
体制を立て直すためおやすみしていますが、年明けからは好評をいただいていた「おやつBOX」も再開とのこと。

これからの「たべばたけ」

藤井さんとお話してみると、とても熱く強い思いがあり活動されているのがわかります。

今後たべばたけでしてみたいこと、はたくさんあるそうですが、小麦アレルギーの方からの需要も高い「米粉パン」と製造販売と教室、ご自身も大好きな「米粉蒸しパン」をもっと知ってもらうことができればと考えていらっしゃるそうです。

秋はイベントシーズンですでにたくさんのイベントに出店されていらっしゃいます。
現在決定している今後の予定は

■ヤマダストアにて店頭販売
11月22日(木)
10時〜12時

■オーガニックコート福崎 出店
さるびあドームにて
11月24日(土)
10時〜15時

■てくてくWEEK 出店

てくてくひめじが主催する「てくてくWEEK」にも参加していただけることとなっています。
(てくてく運営員も大好きな米粉蒸しパン、リクエストしました!)

活動当初も、今も人気な「米粉蒸しパン」

現代では多くの選択肢があり、おやつも一辺倒ではありません。
知らなければ選択肢とならないかもしれませんが、知ることで多くの選択肢を得ることも可能です。

アレルギーで本当に困っている方から、おいしい素朴なおやつが食べたい方まで。
いろいろな方に、いろいろなシュチュエーションで、楽しんでいただきたい、米粉のおやつ「たべばたけ」さんです。

米粉のおやつ「たべばたけ」 詳細

住所:
神崎郡福崎町
※場所の詳細は受け渡し時などにお知らせしています

最新情報:
  https://ameblo.jp/tabebatake/
  @tabebatake

OTETEお手伝い

OTETEお手伝い

2011の震災で東京→姫路に自主避難。姫路生活も長くなってきたが、まだまだ知らないことばかりで情報収集中。美味しいものを食べることが大好き。でも震災後は安全であることも大事に。偏愛主義者。WEBや印刷物の制作をお手伝いする「OTETEお手伝い」を運営中。

好き:カレー(スパイス料理)、パクチー、アート、音楽、手作りすること

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