2020年3月22日、姫路駅から徒歩9分ほどの元塩町に開店した[喫茶フリーダ]さん。
フリーダさんがOPENされた場所は、多くの方に愛された[こーひーの店 六花亭]さんがあった場所。
趣のある外観や店内の雰囲気は活かしつつ、リフォームを行われています。
店内の落ち着いた雰囲気、サイフォンコーヒー、レコードの音。
(レコードは手の空いているときに)
プリンやクリームソーダなどのメニューも並びます。
どこか懐かしいような、でも古いだけではない、新しい世代の解釈による新しい時代の“喫茶”です。
「いつか自分のお店を」の夢を叶える
フリーダのオーナーまどかさんは、カフェが好きな高校生でした。
「いつか自分のお店を」という夢をもち、カフェ運営の専門学校へ進学。
そのころからあわせて、地元である姫路で6年間カフェで働き、その後もっと「いろいろな仕事や経験をしてみたい」と大阪へ移住。
飲食店などであらためて3年間ほど経験をつまれました。
高校生のころから、漠然と思い描いていた思い。
「いつか自分のお店を」
いつしかそれは、漠然としたものではなく、しっかりとした目標に。
いよいよ、店作りを念頭に今後のことを考えたときに、「友人も増えた大阪でお店をやるか」という迷いもありましたが、やはり「地元姫路で」やることを決意されました。
それまでの貯蓄もありましたが、いざ開業するには心許ない…
決意はかたく、資金をためるために愛知県へ。
住み慣れた姫路や大阪から離れ、心が折れそうな日もありました。
そんななかでも、わずかな休日や空き時間で行くカフェ巡りがとても楽しみだったそうです。
姫路へ戻り、物件を探し出会ったのが六花亭さん跡地。
閉店後1年半未使用だった店内は、大幅な改装を必要としていましたが、学生時代から映画・音楽なども少し古いものが好きだったこともあり、自分が思い描いていたイメージと“ぴたり”、重なりました。
自分でも手を加えながら、たくさんの方の助けを得て、急ピッチでの改装作業。
3月22日[喫茶フリーダ]が、元塩町にOPENとなりました。
新しくて懐かしい 店内とメニュー
店内は気分や用途にあわせて利用できる、さまざまなタイプの席があります。
多人数で利用できるソファー席
サイフォンコーヒーも間近に楽しめるカウンター
小さなテーブル席はプライベートな空間
大きな本棚のある奥の席は落ち着いた雰囲気
どの席にもそれぞれのよさがあり、どこに座ろうか?と悩んでしまいそうです。
大きな本棚は、いくつかの古本屋さんが選書を担当。
店主による個性あるいろいろな時代の本が並び、店内で閲覧、気に入れば購入することもできます。
営業は基本的にお一人になるとのことで手の空いたとき限定となりますが、ジャズやブルース好きなオーナーがかけてくれるレコードもまた楽しみの一つ。
フリーダさんの店内の雰囲気も相まって、実際のその時代を過ごされた方は懐かしい気分に。
映画や雑誌などからしかその時代を知らない世代でも、なんとも懐かしいような落ち着いた気分に。
DRINK、FOOD、DESSERTの各メニューも、古き良き喫茶を彷彿とさせるような名前が並びます。
DRINKメニュー
DRINKメニューは大きくわけると
珈琲
紅茶
ジュース
珈琲HOTは新規の店舗では近頃では珍しい、サイフォン式。
ICEは水出し珈琲です。
目標があったとはいえ働き詰めで辛かったとき。
そんなときに入った名古屋のカフェ [coffee Kajita(コーヒーカジタ)]さんで、一杯のコーヒーに助けられたといいます。
そんなご縁もあり、フリーダさんではKajitaさんに焙煎していただいているスペシャリティのコーヒー豆を使用。
珈琲は特別にブレンドされた「フリーダブレンド」、その他にKajitaさんおすすめのビターブレンド、シングルオリジンなどから選ぶことができます。
珈琲を使ったウィンナーコーヒーや、コーヒーフロートなどもおすすめです。
珈琲以外のメニューも充実。
特にチャイ好きなオーナー、おすすめのこだわりチャイはぜひ試したい一杯です。
ジュースも自家製のレモネード、ジンジャーエールなどの他、クリームソーダやミックスジュースなどは若い世代にも人気となっています。
毎回お気入りの一杯を。
また、行くたびに新しいメニューに挑戦してみるのもいいですね。
FOOD、DESSERTメニュー
FOODメニューはバリエーション豊かなトーストがご自慢。
バター、シナモン、チーズ、あんこ、クロックムッシュ(平日のみ)、が並びます。
こちらは姫路市八代の人気ベーカリー、「けやき」さんの厚切りトーストを使われています。
平日のみのセットですが、ドリンクの料金に+250円でトーストセットにすることも可能です。
DESSERTメニューはチーズケーキや本日のケーキ、チョコレートパフェなど。
中でもプリンが大人気。
店内の雰囲気にもぴったりで、プリンもなんだか居心地がよさそうです。
現在メニューはスタンダードなもののみとなっていますが、営業が落ち着いてきたら余力をみつつ、メニューを増やしたり後々は様子見つつクッキーやマドレーヌ焼き菓子の物販も検討中とのこと。
今後の展開やメニューは公式SNSでチェックしていただけます。
@coffeeshopfrida
[喫茶フリーダ]について
屋号となっている「フリーダ」は、メキシコの美術作家「フリーダ・カーロ」から。
元々アートが好きで、美術館巡りなどもよくされていたまどかさんですが、あるときまでは彼女の作品にはまったく興味がなかったそうです。
海外周遊中、ある時みたフリーダ・カーロの作品。
鮮やかで力強い作品に惹かれ、そしてフリーダの強い女性像を知れば知るほど憧れを抱くように。
「私も強くなりたい、強く生きよう」という勇気をもらったといいます。
喫茶フリーダは「細く長く」がモットー。
「無理をしすぎて店が回らなくなったり、体調を崩したりしないよう、手探りしつつ、いろんなことを模索しながらこの店を長く続けること」が、まずは目標です。
奇しくも世界的規模の、誰も予期していなかったとても厳しい2020年3月にOPENとなりました。
臨機応変に状況に対応していきながら、今後を模索されています。
先の見えない時代であっても、これからも新しい世代の解釈よる[喫茶]は、緩やかに変化を遂げていくことでしょう。
これからも長く、足繁くかよいたい、応援していきたい、そんな喫茶フリーダさんです。
喫茶フリーダ 詳細
住所:
姫路市元塩町73
営業:
11時〜20時
定休日:
木曜日
車庫:
なし
(近隣コインP多数)
電話:
なし
※臨時休業や営業形態の変更などもあるかと思います。
ご来店前は最新情報を、公式SNSからご確認ください。
公式SNS:
@coffeeshopfrida