ブラシのある暮らし[Shoji Works (ショージワークス)]加古川

自社ブランドでブラシを製造販売されている「Shoji Works(ショージワークス) 」さん。
ブラシの種類は洋服ブラシ、ヘアブラシ、靴ブラシ、ボディブラシ… と様々です。

木の調達・加工から、研磨・塗装、天然毛の植毛と、そしてパッケージングと販売まで。
今では国内唯一となる一貫してのブラシ製造を自社工場で行われています。

品質にこだわり、材料にとことんこだわったオリジナルブラシのブランドとして、「ブラシのある暮らし」を提案。
衣類や革製品など「モノ」を永く大事にされる方々の間でファンを獲得し続けていらっしゃいます。

そんなShoji Worksさんですが、オリジナルブランドの起ち上げと拡大には、いろいろな工夫と努力がありました。

「庄司ブラシ」と自社ブランド「Shoji Works」

加古川の工場。ここで一貫したブラシ製造を行っていらっしゃいます

大阪で大正14年(1925年)に創業した庄司ブラシさんは、歴史と伝統技術を守りながら、ブラシ一筋でものづくりをされてきました。
創業当初は大阪府の家の裏に構えた工場で、家族だけでスタート。

やがて需要も拡大し、新しい工程の導入と規模拡大にと工場が手狭になり、本社は大阪としたまま工場の移転の地に選んだのが加古川でした。
鋏やそろばんなどの職人が多く残る、小野や三木からもほど近かったことも決め手となったといいます。

庄司ブラシさんは、創業から長年に渡って他社ブランドの下請けとしてOEMのブラシ製造をされてきた会社です。
自社ブランド「Shoji Works」の立役者である畦地貴之さんも庄司ブラシ入社後、4〜5年ほどはOEMのブラシ製造に携わっていましたが、だんだんと「オリジナルブランドを立起ち上げたい」という想いが湧き上がり、2007年に「Shoji Works」を発起。

ブラシを毎日使われるヘビーユーザーとして美容師さんのもとにリサーチに行き、試作品をつくって微調整を行っては再び試してもらったり。
試行錯誤が続きました。

よいブラシが完成しても、売れなければ会社が成り立ちません。
多くの方の目にとまり手にとってもらうためにパッケージをデザインしたり、販路のため営業を行ったり… 。

決して平坦な道のりではなかったといいます。

大手雑貨店での取り扱いが大きな転機となり、その後はその品質の良さ・使い心地の良さから、ブランドとしての信頼を獲得し、ファンを増やし続けていらっしゃいます。
今は自社のオンラインショップもすぐに売切れてしまう商品もでるななど、製造が追いつかない商品もあるそうです。

素材と品質にとことんこだわって

Shoji Worksさんでは、今では日本唯一となった一貫したブラシづくりが特徴です。
自社で一貫して製造することで品質管理を行い、責任を持ってよいものをお客様に届けることが可能となっています。

使われている素材には全て理由があります。

木材は硬さや加工のしやすさ、持ったときの感触や重さ、そしてデザインにもこだわって。

天然毛といっても猪・豚・馬などの種類、そしてさらに品種もあり、柔らかさやコシはさまざまです。
それらを形状や重さ、種類は?品種は?どれくらい比率にするか?毛足の長さは?などを何度も調整しながら、試作を続けていきます。

商品として並ぶブラシたちは、そんなShoji Worksさんのこだわりをクリアした自信作ばかり。

ブラシ製造の各工程は、それぞれに熟練された職人さんが担当されています。

木材の調達

■木材の調達
高級木材として人気のあるチーク、ウォールナット、なども産地を限定して。
その他にもオリーブ、ヒノキなど、用途や使い心地などを考え、国内外から最適な木材を調達していきます。

製材

■製材
機械にかけるための木材を、手作業で適度な大きさにカットしていきます。

加工
加工

■加工
特殊な機械で3次元加工を行い、複雑な形状のものも加工することができます。
世界でも希少な機械です。

研磨

■研磨
高速でまわるヤスリの機械で、一点一点、仕上がりに応じて。
数種のヤスリを使い分け研磨していきます。

加工
塗装

■塗装
下地塗装をしたり、4回ほど塗装を繰り返すものも。
商品によっては1本1本丁寧に手ぶきで仕上げるものもあります。

植毛
植毛

■植毛
写真は手回しのブラシ植毛機。速度を調整しながら、穴に向かって植毛をしていきます。
使用するのは猪毛、豚毛、馬毛などの天然毛です。

豚毛といっても一種類ではなく、柔らかい白毛、コシのある黒毛をそれぞれ最適な長さにして使い分けたりMIXしたり。
馬毛も猪毛もそれぞれのブラシに最適なものを、最適な長さで使用します。

ShojiWorksのロールブラシ
ShojiWorksさんのロールブラシ

Shoji Worksさんのブラシには柄の部分に穴があいている、ロールブラシがあります。
これももちろん理由があってのもの。

ロールブラシは美容師さんに多くユーザーがいらっしゃるそうですが、プロになると毎日何時間もブラシを使ってブローをされる方もいらっしゃいます。

この穴は、少しでもブラシの重量を下げ軽くするために空いているものです。
ユーザーの声に耳を傾け、試作を続けようやく形になったブラシです。

製造に手間はかかってしまいますが、反響は大きく「もうほかのブラシは使えない」と、一度使うとその使い心地から虜になってしまう方も多いそうですよ。

使うたびに生活を豊かにするブラシ

靴ブラシ
靴ブラシだけでも、用途や工程にあわせ数種のブラシがあります

今はプラスチック製や安いブラシもたくさんありますが、使えばその差は歴然。

高級素材を惜しげもなく利用し、職人さんたちの手で丁寧に仕上げられたブラシは、巷のブラシと値段だけを比べてしまうと最初は少し高いかな?と感じることもあるかもしれません。

ですが使えば違いのわかるブラシたち。
よい素材・よい品質で製造された永く使えるブラシです。

実際にShoji Worksさんのブラシを利用されている方にお話をお伺いしてみました。

元々大好きなブラシで、使いやすいのはもちろん、無いと仕事にならないものって感じです。

改めて手に馴染む良いブラシだと思います。

Shoji Worksさんのこだわりや想い聞かせていただく機会があり、改めて大切にしようと思いましたし、もっと道具をちゃんと使いこなしたいと思いました。

そして今はただの道具というよりは、Shojiさんの想いを聞いてから、よりブラシを使うのが楽しくなりました。

美容室 オーナー(姫路)

業務用のミルを使うとたくさんのコーヒーの微粉がたくさんでるため、いつも清掃に困っていました。
市販のものもいろいろ使いましたがイマイチしっくりせず、コーヒー専用ではありませんがShoji Worksさんの大きめのブラシ試作品を使わせていただいています。

今まで10回ほど払っていた手間が3回ほどですみ、とても助かっています。
長いのにハリのある天然毛でバリバリ粉がはらえます。

柄の部分もすごく気持ちがよいです。

細かいところにも使える商品があれば、ぜひほしいと思います。

コーヒー店 オーナー(姫路)

四角い馬毛の洋服ブラシ
四角い馬毛の洋服ブラシ

自分は「四角い馬毛の洋服ブラシ」を自宅で愛用中です。
コシはあるのに硬すぎず、大きいので一度にざざっとホコリや花粉をはらうことができ気にいっています。

一年ほど使っていますが、木の握り部分も馬毛もまったくへたっていません。
木の部分は使いこんでいくことによる、経年変化がこれからも楽しみです。

そしてやはり!手にとるたびにShoji Worksさんのこだわりに触れられた気がして、なんだか気分も嬉しく楽しくなってきます。
大切に永く使っていきたくなるブラシです。

ブラシのある暮らし

工程は拘って2/3がハンドメイドで作っていますが、決して工芸品という考え方ではなく、 気軽にブラシを日常で使っていただき、愛してあげて欲しい思っております。

Shoji Works公式WEB / conceptより

オリーブウッドのクッションブラシ(髪の毛用)
オリーブウッドのクッションブラシ(髪の毛用)

朝晩と、毎日髪をブラッシングする方も多いかと思います。

Shoji Worksさんのヘアーブラシで使用しているのは猪毛や豚毛。
人間の髪の毛と同じたんぱく質でできているそうです。
油分や水分も多く静電気が起こりにくく、とかすことで艷やかに。
ハリのある獣毛で頭皮マッサージ効果も期待できます。

ウォールナット洋服ブラシ(ウール用
製造途中の「ウォールナット洋服ブラシ(ウール用」

洋服や革靴いう文化はすっかり定着しましたが、まだまだその手入れは欧米に比べて定着しているとは言い難い状況です。
きちんと手入れを行えば、衣類も靴も、より長く楽しむことができます。

日本では衣類が毛玉などになってしまった後に、毛玉の手入れをする方が多いのではと思いますが、そうなる前の手入れが大事とのこと。
付着したホコリや汚れを払い落とし、繊維の流れを整え空気を通すことで、繊維の絡まりをおさえ毛玉防止にも。
着用後のお手入れはもちろん、衣替え時にもきちんと手入れすることで、お気に入りの衣類もよい状態で長く楽しむことができるようになります。

革靴も履いた後はブラシでホコリや軽い汚れなどをはらい、クリームやオイルで保護することで、水や汚れなどから守ることができます。

姫路駅の商店街にはShoji Worksさんのブラシを数種類使いわけ、靴磨きを行ってくださる専門店も。
革靴のお手入れについては、お話上手な磨き座 継 -HERITAGE-の西岡さんのお店へ。

プロのお手入れが受けられるのももちろん、日々の自分でできるお手入れ方法なども教えてくださいますよ。
店頭でブラシを取り扱われているので、実際にShoji Worksさんのブラシを見ていただくこともできます。

その他実際にブラシを見ていただける、姫路と播磨周辺の店舗は
● 庄司ブラシ 加古川工場(要事前予約)
● 東急ハンズ姫路店
となっています。

※詳細は各店舗へお問合せください

一度使えば、良さを実感することができる Shoji Worksさんのブラシたち。
そしてさらに、ブラシにこめられた想いとこだわりを知ることで、ブラシを大切にしていきたいと感じ、日々のお手入れも楽しくなりました。

Shoji Worksさんでは今も新しいブラシの開発に余念がありません。
いろいろなアイデアを形にする、バイタリティーに溢れています。

何度も試作を繰り返し、その後に販売される新しいブラシたち。
出会えるのもそう遠くはないかもしれません、楽しみに待ちたいと思います。

Shoji Works 詳細

名称:
株式会社ショージワークス

本店所在地:
〒553-0006 大阪府大阪市福島区吉野4-17-15

加古川工場:
〒675-0058 兵庫県加古川市東神吉町天下原523

公式WEB:
http://shoji-brush.co.jp/

公式ONLINE SHOP:
https://shoji-brush.shop-pro.jp/

公式instagram:
https://www.instagram.com/shoji_works/

OTETEお手伝い

2011の震災で東京→姫路に自主避難。姫路はおろか、関西全体に馴染みがないため、日々を楽しく過ごすために情報収集中。美味しいものを食べることが大好き。でも震災後は安全であることも大事に。WEBや印刷物の制作をお手伝いする「OTETEお手伝い」を運営中。

好き:カレー、スパイス、パクチー、アート、音楽、手作りすること

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