米から育てる [手柄山本みりん / 川石本家酒類合資会社] 姫路

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手柄山本みりん

姫路市手柄で手柄山本みりんを製造する、 川石本家酒類合資会社 @kawaishihonke1863 さん。
1863年(文久三年)創業、160年続く姫路市で自社栽培米を使用した本みりんを、造り続けている蔵元です。

みりん…
これまで「レシピの分量に書いてあったから」と使ってみたり「なんとなくよさそうだなあ」とみりん風調味料でなく本みりんを使っていたような人生でした。

無知すぎで素朴過ぎる疑問。
超素人目線でお送りいたします!

千葉や愛知(三河地方)と並んで、みりんを古くから生成している土地とし、文化として根付いている播州。
現在は5代目となるそうですが、川石さんが創業された1863年というと翌年64年に新撰組による池田屋事件が起こった!という時代です。
明治元年が1868年なので、超激動時代ですね。

建屋隣に田んぼがありその他いくつかの場所で、みりんの基本材料となるお米を、自社で栽培されています。
今も米作りからしているみりんの会社はとても珍しいとのことで、大きな特徴とも言えます。

酒米として有名な山田錦も栽培し、みりんに使用されているそうです。

みりん風調味料はいろいろなものを加えアルコール度数を1%未満におさえ、食品であり酒税がかからないようした商品。
みりんタイプ発酵調味料は、アルコール度数は1%以上ですが、塩を加えて不可飲措置をすることで「酒類」とならず、軽減税率が適用された商品。

本みりんはアルコール度数14%前後となり、酒税のかかる酒類調味料。
酒類販売免許のあるお店でしか売ることができません。

「調理用語辞典」では
 引用:しょうちゅう(甲類または乙類)や40%程度のアルコールに蒸したもち米とうるち米こうじを混和し、40~60日間熟成させて糖化を行い、かすをしぼり取って得られる酒。
となっています。

戦国時代から飲用の甘い高級なお酒として浸透していたそうで、やがて料理にも利用されたとのこと。
今でも本みりんは有名な健康酒に利用されていたり、直接飲用されている方もいらっしゃるそうですよ。

料理酒には「酒」と入っているためアルコールだよなー という認識があったのですが、本みりんもこんなに度数が高かったとは!
「料理酒やみりんは煮きってアルコールをとばす」というのはなんとなく頭にありましたが、きちんとしないとお子様や自分などは酔っ払ってしまうかも…。

臭いを消したり、味の浸透をよくしたり、旨味をとじこめたり、煮崩れを防いただり。
見栄えの面でも、照りやツヤをだしたり。
アルコールや発酵による糖類やアミノ酸、有機酸などの効果や独特な甘みやコクは、やっぱり本みりんにおまかせするのがよさそうです。

本みりんの基本材料はもち米、米麹、アルコール。
シンプルな材料だからこそ、素材の違いがダイレクトに反映されます。
アルコールは癖のない醸造アルコール、個性がでる乙類焼酎が用いられます。

本みりんといえど、使われている原料や熟成度合いで色も異なりますし、とろみや風味もいろいろです。
手柄山の本社では、みりんの試飲もさせていただけますので、お好みのみりんを探してみてください。
(酒類なので車の方は運転手は別で🚗)
料理上級者は料理や用途によっての使い分けも!
みりんはもちろんのこと、見かけることの少ないこぼれ梅も購入できます(時期によっては欠品あり)。

個人的には酒粕や甘酒などのおやつはは多く見るようなりましたが、こぼれ梅のおやつも食べてみたい 🤤

こんなに近くで、150年以上にわたり丁寧に製造されている手柄山の本みりん。
使うときには思わず背筋がピンと伸びそうです。

これからは、料理に使うときも用途を考え効能を活かせるように、きちんと向き合い違った気持ちで使っていきたいと思います。

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OTETEお手伝い

2011の震災で東京→姫路に自主避難。姫路生活も長くなってきたが、まだまだ知らないことばかりで情報収集中。美味しいものを食べることが大好き。でも震災後は安全であることも大事に。偏愛主義者。WEBや印刷物の制作をお手伝いする「OTETEお手伝い」を運営中。

好き:カレー(スパイス料理)、パクチー、アート、音楽、手作りすること