田んぼや山々に囲まれた自然豊かな夢前町芦田。
丘の上に建つ見晴らしのよい場所に、itsumoさんはあります。
夢前町の店舗がOPENしたのは2014年。
山吹の前店舗、にじのわまつり、トランクマーケット、itsumoを始める前…
活動を始める前、今現在、そしてこれから。
itsumoオーナーの森原さんに、お話をお伺いしてきました。
「itsumo」以前
大学卒業後、幼稚園教諭として働きながら長期の休みを利用して、趣味として世界旅行を楽しんでいた森原さん。
何年かその生活を続けましたが
休みが足りない…
もっと長期で旅行に行きたい!
という思いから、転職しながらお金をため、溜まったら海外へ という生活スタイルとなっていきました。
古着店、ブランドの洋服店などのアパレル関係。
いつか海外の料理をみんなに食べていただける機会がくるかも… と調理師の免許取得のため飲食店でキッチンへ入ったことも。
大きな雑貨店で物流を学び、店頭に立ち、見せ方を考えPOPなどをたくさん書いたり。
(全てが後の活動へとつながり、知識や経験が役立っています!)
バックパッカーとしていろいろな国を訪れ、いいもの、おもしろいものなどにたくさん出会います。
しかしそれらが日本であまり知られていないことに気が付き、もっとみんなにも知ってもらいたい!という思いから、海外にいくたびに現地のものを買い込んで、青空マーケットなどで販売するようになりました。
やがて店舗を持つことを考え、仕事をしながら準備を開始。
いつもつかう
そばにある
近くにある
という思いからitsumo(イツモ)と命名。
2004年に姫路市山吹に雑貨店「itsumo」がOPENしました。
山吹の「itsumo」とにじのわまつり、トランクマーケット
山吹のitsumoさんは、雑貨のみを扱うお店でした。
1周年となる2005年に「にじのわまつり」をitsumoさんの周年イベントとして企画し、1回目は船場御坊本徳寺さん、2回目は夢前町の善照寺さんで開催。
3回目から会場を書寫山圓教寺へとうつし、途中産休などでお休みはしたものの2016年のFINALまで続けられました。
書寫山圓教寺ではロープウェイにのり、山を登り、たくさんの出店者とお客さんが集まる一大イベントに。
そして著名アーティストによるLIVEも多数行われ、終了となった今も語り継がれるような、伝説のイベントとなっています。
▼てくてくひめじのミニレポート
山吹のitsumoさんもどんどんとお客さんが増え、何度も駐車場が足りないという事態となり、同じ場所で続けることが難しくなっていきました。
とても元気なお子さんたちのためにも「田舎に引っ越そう」という思いもあったため、山吹の店をしながら土地探しをはじめられます。
同時に2010年からは「トランクマーケット」もスタート。
忙しい中、森原さんの出身地にも近い夢前町芦田に土地を見つけ、新しいitsumoのOPENに向けての準備がはじまりました。
そんな折です。
2011年東北関東大震災がありました。
“生きる・生活する”ということについて改めて深く考えることとなり、「どこでも生きていけるように、できることを自分たちでやってみよう」とセルフビルドに挑戦。
2011年7月で山吹のitsumoを閉め、付き合いのあった建築会社に設計図と骨組みなどの構造までの工事はおまかせし、あとは約2年半かけじっくりと自分たちの手で、多くの友人たちに助けられ、店舗兼住宅を完成させました。
2014年、現在の店舗となる 「旅する雑貨屋 itsumo」さんがいよいよOPEN!