かきくけコラム :「くらしとしごと」vol.4


毎週、てくてくひめじ界隈で得意な分野を持つ方々にコラムを書いていただくコーナー「かきくけコラム」。

かきくけコラム

みんなの「かきくけコラム」

毎月第3週目のコラム「くらしとしごと」。書いてくださるのは、神河町長谷でコワーキングスペースkajiyanoを運営する山口なおさんです。

第4回 くらしとしごと 「サラリーマン生活と、監督業。」

毎月第2土曜日にコワーキングスペースkajiyanoで開催中の「くらしとしごと」のイベントレポートと次回の予定内容について書き綴っていきます。

6月のゲストはサラリーマンをしながら、女子フットサルチーム「AC播磨イーグレッツ」の監督を務める飯田智也さん。経験のない中、ある選手との出会いからフットサルチームの監督に。日本一のチームを目指して日夜練習に励んでいます。そんな飯田監督の暮らしと仕事、そしてこれからの夢についてお聞きしました。

飯田監督との出会い

今年の初め、社会人フットサルをやっている兄から、「イーグレッツっていう女子チームと長谷の体育館で練習試合させてもらうから、練習後寄っていい?」と連絡がありました。

その時は、対戦相手のチームがまさか県トップレベルのチームとは知る由もなく・・・。

練習後kajiyanoに来られた一同はフットサル談義で大盛り上がり。その際に、監督の「フットサルで日本一になる!」という熱い思いと覚悟に心を打たれ、私たちとしても何か応援できないかと申し出ました。

サラリーマン生活と、監督業

飯田監督は実は同い年。姫路東高校を卒業、姫路工業大学へと進み、某電機メーカーに就職。趣味はパワーリフティング。結果を求めて大会にも出場されていたそうです。

そんな中。2014年12月、飯田さんは、ホテル日航姫路で運命的な出会いを果たします。その相手は、なでしこリーグ2部所属のAS播磨アルビオンの元フォワード、小平選手。現在のゴレイロ(サッカーで言うキーパー)です。

怪我を機にフットサル転向を目指し、理想のチームを探し求めていた小平選手。

初対面にもかかわらず、
「週6ガッツリ練習して、フットサルで日本一を目指したい!」

その時点で選手は小平さんしかおらず、ゴレイロ(キーパー)も経験無し。飯田監督もサッカー経験はありましたがフットサルは未経験。まさにゼロからのスタートでしたが、小平選手の熱い思いに感銘を受け、「何ができるかわからないけど、何かしたい!」と決意。一から勉強しながらの二人三脚、試行錯誤の日々が始まりました。

当初は、飯田さんは雑用係。監督に就任したのは3年目のことだったそうです。フットサルの知識もなく、はじめは他チームの試合や練習など見るもの全てが正解に見えていたそうですが、今では対戦相手のスカウティング(他チームの偵察)を通して弱点も見抜けるようになったのだとか。

「両立は大変じゃないですか?ってよく聞かれるんですけど、会社での仕事とチーム運営は質が違うので比べられない。チームのことに労力をかけられるのはやっぱり魅力があるから。会社は、お金をもらっていなかったら辞めている。監督業は大変だけど、時間というものを度外視した時に自分の思想と合致するからしんどい気持ちにならない。」

「絵や音楽で自己表現をする人もいるけど、僕の場合は監督という仕事を通してチームにかける言葉や行動、あるいはチームの成果が自己表現になっている。」

飯田監督の幼少期と今

幼少期の飯田さんをひと言で表すと、「神経質」。

例えば、靴下のサイズが少しでも合わずダボついていると気に入らず履かなかったそう。親御さんからよく怒られたそうですが、なぜ怒られるのかわからなかったそうです。ちょっとのことが気に入らないと全部いらなくなったり、「こうする」と決めたことができないとすごくストレスを感じたり。

中学時代も、筆箱を友人に触れられるのが嫌で洗わないと気が済まなかったそうですが、高校に入る時に「このままではしんどい」と思い性格をチェンジ。普通の人よりびっくりするほど大雑把な部分も持つようになったそうです。その結果、持ち前の神経質さ、緻密さと大らかさのバランスが生まれ、現在の監督スタイルにもそれが表れているようです。

これからの夢と目標

監督就任1年目の2017年に、県リーグで快進撃を起こしダントツ1位。しかし、勢いそのままに昇格した翌年の関西リーグでは1勝しかできず最下位に。負けたことで「足りなかったことは何だろう」とスポーツだけでなく兵法などいろんな本を読む機会になったといいます。その結果、一つの哲学が生まれました。

「理屈で正しい選択ではなくて、勝っても負けてもみんなが納得して幸せになれる選択をする。」

フットサルは0コンマ何秒の判断の世界。選手が迷いなくプレイできるよう、5年目の今年は選手にメッセージを分かりやすく伝えていきたいとのことでした。

夢は、チームが日本一になること。
アマチュア、特に女子フットサルチームは結婚や出産があるためチーム基盤を築くのは簡単なことではありません。しかし、日本での競技人口は多くオリンピック競技に採用される可能性もあり、フットサルを取り巻く環境が今後良くなっていく可能性も。

「10年、20年と、チームが長く地元に根付いていくことが大事。続いていくチームである=強いチームだと思う」

チームのことを誰より思い、熱い気持ちで監督業をされている飯田監督の言葉でした。

kajiyano初のスポンサー体験

AC播磨イーグレッツにはすでにいくつもの地元企業のスポンサーが付いています。

メインスポンサーである姫路本社のキョーリンフード工業さんは、魚のエサの製造販売で圧倒的な業界シェアを誇る企業です。福崎の拠点で選手を雇用し、フットサルの活動に力を注げるよう、練習時間や試合の日などを考慮されています。ホームの試合には、横断幕や鳴り物も持って、社員さんが詰めかけます。

全国から選手が集まってくるので、基本一人暮らし。住居は、不動産のタテイワさんがサポートしています。

絆工房さんは選手のウェアを支給。テーマカラーがピンクとブルーなので、それにユニフォームやアップ着を合わせてデザインされています。

そして、kajiyanoも一丁前にスポンサーに!チーム会議や食事場所としてのコワーキングスペースの利用無料やコーヒーサービスをしています。また、広告業を営む主人が公式サイトのリニューアルはじめ情報発信をサポート。業態がマッチしそうなクライアントにイーグレッツさんを紹介すると面白がってくれて、タオル提供や美容&撮影のスポンサーシップも生まれています。

その企業のできること、得意なことを提供することで、選手が競技に集中できる環境をつくる。アスリートのスポンサーシップ、とてもやりがいがあり面白い世界だと感じています。

監督も、特に負けた時にスポンサーや地域の人の応援があるとまた頑張るモチベーションになるとおっしゃっていました。

イーグレッツさんを応援する輪が広がれば嬉しいなと思います。

関西リーグ2019開幕!第2節@加古川に行ってきました!

先月から始まった女子フットサルの関西リーグ。第1節は全国チャンピオンにあわやドローの善戦。第2節は、ホームの兵庫・加古川でのチェリーブロッサム戦。山口夫婦で応援してきました!メインスポンサーさん提供の特製メガホンも登場し、応援席は熱気と一体感に包まれました!結果は、残念ながら0-1で惜敗でしたが次戦に期待です!(以降の試合は遠征となりますが、よかったら応援行ってみてくださいね。)

●関西リーグ試合日程表
https://kansai-ff.jp/league/2019/tid_2464/

●AC播磨イーグレッツ Instagram
@egrets.fut

●次回のお知らせ●

次回「#9」は7/13(土)。ゲストと内容は交渉中です。お楽しみに!

くらしと、しごと。それぞれがどう関わり合い、人生の豊かさにつながっていくのか。ちょっと立ち止まって考えてみるひとときになれば幸いです。

文:山口なお
  @kajiyano
  @kajiyano/谷間の家さんきら
  https://kajiyano.ch/

公開日 : 2019-6-19
最新更新日 : 2019-6-18