身体よろこぶデザート「Dining cafe cafuu」ダイニング カフェ カフー | 姫路 西新在家

「カリフラワーと金柑のマクロビタルト」
【タルト】 マクロビ。豆乳も使わないから素材の味香りがしっかり。 写真は、カリフラワーと金柑を一緒にコンポートとしてたっぷり入れたcafuuらしいお野菜使いの1品。

2020年2月5日より、西新在家の新しい店舗での営業をはじめる 「Dining cafe cafuu (ダイニング カフェ カフー)」さん。
シェフである釣さんと、奥様の真優子さん二人で切り盛りする、ランチ、ディナーともに限られたお客様だけを大切におもてなしする、完全予約制のお店です。

おきなわ x イタリアン x フレンチ

沖縄や地元食材
有機JAS認定・無農薬のお野菜
添加物を含まない調味料や食材
天然・国産材料など
素材にこだわったレストランです

※Dining cafe cafuu 発刊の冊子より

使用する食材は厳選に厳選を重ねた納得のいくもののみ。
副材も安心なものが手に入らないときは手作りされています。
クリームチーズやアイスクリーム、ジュースなど、手作りできるものは手作りです。

現在cafuuさんの店内でいただけるのは、ランチもディナーもシェフおまかせのコース料理。
アレルギーや苦手なものは予約時に確認し対応してくださいますが、メニューはおまかせとなります。

お料理はお店でしかいただくことができませんが、お菓子は委託している店舗などでも購入することが可能です。

今回は主にcafuuさんのお菓子についてお話をお伺いしてきました。

ランチやディナー、お料理についてはこちらでお話をお伺いさせていただいています。

【マフィン】
マクロビ。豆乳クリームとお豆腐のマクロビマフィン。
これ以上入らないほどの具を入れるのがcafuu流。コトコト炊いた有機豆乳クリームぎっしりとてもとてもシンプルな1品です

【季節のグラノーラ】
季節やイベントごとに変わるグラノーラ。無漂白の有機ドライフルーツを入れます

Dining cafe cafuu 開店

シェフである釣さんは沖縄のホテルやレストランでイタリアン、フレンチ、そして本場の沖縄料理を体感し実践されてきました。

家の都合もあり姫路へ戻ってから、しばらくはシェフの仕事から遠ざかることに。
帰姫後、真優子さんと出会い、ご結婚され、お子様も産まれます。
生活を送るなかでも料理への情熱は失わず、”チャンスがあれば”とレストラン開店について考えていらっしゃったそうです。

そんなとき、知人の喫茶店が閉店することに。
その場所を引き継ぎ、店をすることを決め、2014年9月に西今宿にフレンチやイタリアンをベースに、沖縄野菜や地元の野菜をたくさんつかった、 Dining cafe cafuu を開店されました。

旧cafuu 玄関の様子

cafuuのパティシェ(パティシエール)として

真優子さんは大学院卒業後は研究員として、そしてネイリストの資格を取得しネイリストとして。
元々は料理、お菓子の世界とは違った世界で活躍されてきました。

お子様のために「安心安全なおやつを」、と家でお菓子を作ることはありましたが、お店のメニューにはその頃はまだ関わっていらっしゃいませんでした。

店がOPENしてからそれまでは、シェフである釣さんの他にパティシエがスタッフとして在籍していました。
しかし、突如やめてしまうことに。

真優子さんに転機が訪れ、一念発起されます。

2016月10月にcafuuのコース料理を飾るにふさわしいデザートを担当する、パティシェとしてデビュー。
お店のデザートを担当するまで紆余曲折ありましたが、結果として、より料理と一貫した”cafuuらしさ”のあるデザートをコース料理の最後に食べていただけることとなりました。

元来勉強家であり凝り性で、突き詰めていくタイプの真優子さん。
誰よりもcafuuの料理を理解している真優子さんだからこそ、成し得た結果でもあります。

cafuuのこだりデザート

真優子さんのつくるcafuuのデザートも、お料理同様とことん材料にこだわったもの。

オーガニックの小麦粉や全粒粉、国産の安心できる食材。
そして必ず、季節のお野菜か、栄養価の高いスーパーフードを入れるようにされています。
例えば蓮根や長芋ももなどもよく使われるそうです。

“おやつは大切な1食であり、体のためにいただくもの”

という思いからですが、だからといって “美味しさは諦める” ということもありません。
素材の風味を活かしながら、たくさんの方が “美味しい” と感じるものを常に追求されています。

左:【パウンド型ケーキ】
ノンバターノンエッグ
ふんわり軽いケーキ。90種類以上の栄養素が詰まったモリンガと有機栗をコトコト炊いたcafuu製マロングラッセのケーキ。

右:【チアボール】
マクロビ。チアボールには有機チアシードが入っています。
写真は、世界一完璧な食材と言われる「スピルリナ」のチアボール。

野菜や果物などは時期や産地などによって、甘みも水分も一定ではありません。
cafuuのデザートレシピは固定のものは特にありません。
食材の状態をみてその都度調整されていきます。

常に納得のいく食材を確保することが難しいこともあり、そのとき手に入ったよい食材で、最善の状態を引き出しデザートを完成。
リクエストがあれば同じ商品をつくることもあるそうですが、基本的には同じものをあまりつくることはないそうです。

色彩から着想するデザートづくり

そしてネイリストの真優子さんならではなのが

ピンクなら… ビーツをピューレに
ブルーなら…  バタフライピーを使用する

など、完成をイメージし「色から組み立ててういく」というところ。
もちろん合成着色料などは使用せず、野菜やフルーツなどの天然色素のみです。

普通のパティシエとは違う経験を積んできた、真優子さんだからこそのデザートです。

左:【アイス】
nonGMO卵と純生クリーム、粗製糖だけで作る、今はcafuuでのみ食べられる1品。
写真は、美容にうれしい豆科のバタフライピー花のアイス。

右:「無農薬ビーツと有機紫芋のムース」
パウダーではなく、ピューレにしたビーツと紫芋を使うことで、お野菜の香りもしっかり楽しめる1品です。

マクロビ仕様のデザートも

納得の行く牛乳や卵などが手に入ったときは、それらを使ってプリンやシフォンをつくることもありますが、卵や牛乳、バターなど動物性食材を使わないマクロビ仕様のデザートも。
デザートづくりを始めた当初よりもマクロビの割合は増えてきているそうです。

マクロビを目指しているわけではなく、cafuuさんがこだわるのは
“素材の味を活かす”
ということ。

一般のレシピでは素材の味がバターや卵の味でかき消されてしまうことが多く、自ずとそのようなレシピへと変化してきたそうです。

左:【クッキー】
マクロビ。クッキーのラインナップもその時々。栄養が摂れるように考えています。
写真(蝶の型抜き)は、ゴマのような食感と香りの亜麻仁入り。

右:ノンバターノンエッグ、一部マクロビ
写真は、菜の花とcafuu育ちのエディブルフラワー(食花)、じっくり炊いたミルククリーム入りのマフィン。

これからのcafuu

現在cafuuさんのデザートは、店内のコース料理でいただく以外では、ヤマダストアー新辻井店で購入が可能です。
できるだけこまめに店頭をチェックし、売り切れにならないように心がけていらしゃるとのことですが、たくさん数をつくることも難しく、人気の商品は入荷後すぐに売り切れてしまうことも。

西新在家への移転OPEN後は、体制が整い次第店頭での販売も前向きに検討中とのこと。
いずれはカフェの時間なども設けてみたい… と構想されているそうです。

旧店舗でも好評であった講習会も、新店舗が落ち着けば開催を予定されています。
– 塩こうじの会
– 醤油こうじの会
– お味噌の会 …

講習会の様子

最新情報はinstagramで確認していただけますので、チェックしてみてください。

cafuuの想い

「cafuu カフー」 は “果報” “家宝” などの言葉が変化したもので、沖縄の言葉で 「よい知らせ」 「幸せ」 を意味します。
色鮮やかな沖縄野菜を取り入れたcafuuさんのお料理は、目にも嬉しく、こだわりの食材は身体にうれしいお料理です。

デザートも料理に、考え方、世界観… などに共鳴するようにリンクしています。

2019年12月に今宿の旧cafuuは移転準備のため閉店となっています。
2020年2月5日にOPENとなる西新在家の新店舗は、より大切なひとときを大切におもてなしするために “非日常の空間” を目指し、OPEN後も時間をかけて空間を作り上げていきたいとのことです。

「りんごとポピーシードのガトーインビジブル」
【ガトーインビジブル】ノンバターノンエッグ。もっちりしっとり、でもあっさりのケーキ

cafuuさんの強い想い。
この揺るぎのない原動力はどこからくるのでしょうか。

食べ物や環境のこと、自身の子供だけではすべての子供達。
いろいろと守っていきたいものがあり、どんなことをどう伝えて行くべきか。

味覚や色彩感覚などごまかすことなく、本物を伝えていきたい。

妥協してしまうことは容易く、言い訳を用意することもできますが、そうせず真っ直ぐでいられるのは強い想いがあるからこそだと感じました。

これまでもたくさんの方に愛されてきたcafuuさん。
新しい店舗でのcafuuさんは、更にたくさんの可能性で満ち溢れています。

これからのcafuuさんにも大注目です。

Dining cafe cafuu | ダイニング カフェ カフー 詳細

「白神こだま酵母と国産小麦の白いパン」
【パン】ノンバターノンエッグ。cafuuのランチ用に国産小麦を手ごねしているもっちりふんわりパン。少しお裾分け販売と、時々、具の入ったパンも販売しています。

住所:
姫路市西新在家1-1-8 (2020年2月5日より)

姫路市西新在家1-1-8

営業時間:
Lunch 10:30以降
Dinner 18:30〜21:30 (L.O. 20:30)

※完全予約制(お電話)
お電話にてご連絡ください。
アレルギー、どうしても苦手な食材はご予約時にお伝えください。

電話番号:
079-227-6023

定休日:
不定休

駐車場:
店舗前に3台駐車可

お子様の来店について:
ご来店いただけるお子様は、大人と同じように1皿1皿に向き合い、お食事のお時間を楽しめるお子様のみとさせていただきます。
ご理解とご協力よろしくお願いいたします

デザートの購入:
ヤマダストアー新辻井店の店頭で購入いただけます。

http://www.yamada-store.com/
※売り切れ次第終了となります

最新・公式情報:
  https://cafuu.hp.gogo.jp/

  @momomayu321
  @ michiya3283

写真提供:Dining cafe cafuu

OTETEお手伝い

OTETEお手伝い

2011の震災で東京→姫路に自主避難。姫路生活も長くなってきたが、まだまだ知らないことばかりで情報収集中。美味しいものを食べることが大好き。でも震災後は安全であることも大事に。偏愛主義者。WEBや印刷物の制作をお手伝いする「OTETEお手伝い」を運営中。

好き:カレー(スパイス料理)、パクチー、アート、音楽、手作りすること

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