毎週、てくてくひめじ界隈で得意な分野を持つ方々にコラムを書いていただくコーナー「かきくけコラム」。
「アルデナイデ農園」、「トマト部」といろいろな活動をされているよこはたほくとさんによる、写真と徒然なのんびりコラム、どうぞお楽しみください。
半分、冬で。半分、春で。
見わたす限りに広がる景色に。
溺れるほどの寒さを覚えて。
降り積もる雪の胸元からは。
身に覚えのある痛みを感じて。
こんな日々が。
いつまで続くんやろかと。
問いかけて。
明けない夜がないならば。
明けるまではゆっくり寝てればいいと感じた夜。
それは。
とてもとても黒くて。
とてもとても深くて。
シンとした静かな夜でした。
寝ている間に見た夢は。
ドロドロした凶夢も。
キラキラした吉夢も。
どれも手にとれそうで手ではつかめない。
もどもどした世界。
こんな世界は。
どこまで続いているんやろかと。
問いかけて。
止まった時間があるならば。
時間が流れるまではゆっくり待てばいいと感じた夜。
それは。
とてもとても黒くて。
とてもとても深くて。
シンとした夜でした。
月昇り。
静寂の大行進。
何度も何度も繰り返しているうち。
雪は溶けて川になり。
雪をはねのけ猫柳が顔をだし。
もうすぐ春ですよと。
新たな光がさして。
長かった夜が終わります。
これから迎える朝は。
まだまだ薄い水色で。
まだまだ浅い空でも。
過去の自分を包んでくれて。
未来の自分を迎えてくれて。
現在の自分を照らしてくれる。
さあ。
今年も春が準備をはじめました。
ぼくも起きる準備をしよう。
かな。
第27回目のコラム。
おわり。
文責:よこはたほくと
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