かきくけコラム :「ころあいの日々」3

毎週、てくてくひめじ界隈で得意な分野を持つ方々にコラムを書いていただくコーナー「かきくけコラム」。

かきくけコラム
みんなの「かきくけコラム」

毎月第4週目は、稲美町で森のようちえんと小学部をされている、[ころあい自然楽校]さんが綴る
〇こども
〇教育
〇保育
〇自然育児
をキーワードとしたコラムをお届けしています。

3の学び:幸せに学ぶ、ということ。

こんにちは!

ころあい自然楽校、小学部スタッフです。

ころあい自然楽校小学部は、オルタナティブスクールと呼ばれる小さな学校です。

オルタナティブスクールとは、伝統の「みんな同じことを、同じペースで」よりも、もっと一人一人のペースを大切にした教育が行われる学校です。

ころあい小学部の子どもたちは、稲美町の築100年の古民家の納屋を改装した学び舎で、日々学習しています。

春、納屋につばめが遊びにやってきました。あ!としばらくつばめを見つめ、勉強がとまることもしばしば。夏は古民家の涼しさに驚き、冬には、薪ストーブの暖かさに感動しています。

自然に包まれて勉強しているような暖かい雰囲気の、みんなが大好きな場所です。

第3回は、ころあい自然楽校小学部の子どもたちとの日々や、大切にしていることをお伝えいたします。

イエナプラン教育__ 学校を知識伝達の〈教える〉場から 信じて〈育む〉場へ

突然ですが、オランダのイエナプラン教育を知っていますか?イエナプラン教育は、ドイツのイエナ大学が発祥の教育モデルで、シュタイナー教育と並び、世界的に有名な教育方法です。

2019年に始めた私たちの小さな学校は「こどもは全て、持ち合わせている」という視点を大切にして、教育を進めてきました。そして2020年度からは、このイエナプラン教育を取り入れて学習を行っています。今年は1年生から6年生までの子どもたちが一緒に学習をしています。

一日の様子__ 心地よく過ごせる場所で、心地よく学ぶ

朝、学校にやってきた子どもたちは、みんなで丸くなって対話を始めます。思ったことが安心して言える。言いたくないときは言わなくてもいい。一人一人が大切にされる時間です。

毎日話をするうちにお互いのことが分かってきて、最近は「家族みたいだね」という子どももいます。

対話が終わると学習です。それぞれが自分に合ったペースで、学習を進めていきます。学びのコントローラーを持つのは子どもたち。「今日はしんどいからこれだけにしよう」「今日は調子がいいからもっとやろう」自分で計画を立てて、振り返りもしています。

いろんな学年の子どもが一緒に勉強しているので、これわからない!と誰かが言うと、周りの子たちが助けてくれます。

何でもできるようになるのは、もちろん良いことだけど、一人ですべてをできる人間なんていません。できないときに「助けて」と言え、人と力を合わせられることは、一人で何でもするより、もっと大切なことです。

遊びの時間には、ドイツのボードゲームで遊んでいます。「何して遊ぶ?」「だれが何色を使う?」「順番はどうする?」みんなの気持ちがぶつかって、時にはケンカをして泣くことも。

大人が間に入って、トラブルが起きないように調整するのは簡単です。

でも、社会に出た時に人と決めることは大抵そんなこと。どちらかだけが徳にならず、どちらも納得できるルールを決めていくこと。

大人が見ていて、面倒だなぁとつい口を出してしまいそうな時にこそ、本当の学びが隠れているなぁと見守っています。

午後からは、子どもたちの疑問を大切にして探求学習を行っています。

「小麦粉と片栗粉って何が違うのかな?」

今の時代インターネットで調べれば、大抵のことは簡単にわかってしまいます。この問いもネットで調べれば、「小麦粉は小麦から、片栗粉はジャガイモのデンプンからできているんだね。」と分かったような気になって、すぐに終わってしまうでしょう。

けれど私たちがやりたいのは、そういう学習ではありません。

不思議に思う気持ちを大切にして、なるべく本物のものに触れて、学んでほしいと思っています。

実際に小麦粉と片栗粉を比べてみた子どもたち。手触りの違いに驚き、水を入れると質感が変わることを発見しました。

「混ぜてみるとネバっとするよ!」「水の量を変えると、粘土みたいになったよ!」夢中で目を輝かせながら、たくさんの発見をしていきます。そしてまた、新たな疑問が生まれていくのです。

「子どもに幸せになってほしい。」これはほとんどの親の共通の願いだと思います。

だけどそのためには、子どもが「今」幸せであることが、何よりも大切だと私たちは考えています。

一人一人が大切にされて、安心して学び、自ら自分の力を存分に伸ばしていくこと。

赤ちゃんだった可愛い子が、寝返りをして、お座りをして、自分で成長していったように。

ころあい自然楽校では、大人は決められた正解を教えるのでなく、子どもの力を信じて育んでいきます。

そうやって育った子どもたちは、変化の激しいこれからの時代にあっても、自分と周りの幸せを実現するために、知恵を絞り、問題に果敢に立ち向かっていけると信じているからです。

今、お子さんは毎日を幸せに過ごしていますか?

明日を楽しみにしていますか?

普通の公立校とはちょっと違った小さな学校。

日本でもやっと、こんな学校がここ何年かで急激に増えてきています。

大人が選択肢を持っているかどうかで、教育に対する姿勢は変わってくると思います。

是非みなさんも、身近な新しい学びの選択肢、調べてみてくださいね。

ころあい自然楽校小学部も、見学や体験大歓迎です!

文責・写真 : スタッフ 末永 NPO法人ころあい自然楽校

ころあい自然楽校 詳細

正式名称:
NPO法人 ころあい自然楽校(しぜんがっこうと読みます)

住所:
加古郡稲美町加古

URL:
ホームページ https://www.koroaishizen.com/
BLOG http://koroai.blog.fc2.com
FB https://www.facebook.com/koroai
instagram https://www.instagram.com/koroaishizengakkou/

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2011の震災で東京→姫路に自主避難。姫路はおろか、関西全体に馴染みがないため、日々を楽しく過ごすために情報収集中。美味しいものを食べることが大好き。でも震災後は安全であることも大事に。WEBや印刷物の制作をお手伝いする「OTETEお手伝い」を運営中。

好き:カレー、スパイス、パクチー、アート、音楽、手作りすること

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