毎週、てくてくひめじ界隈で得意な分野を持つ方々にコラムを書いていただくコーナー「かきくけコラム」。
毎月第4週目は、稲美町で森のようちえんと小学部をされている、[ころあい自然楽校]さんが綴る
〇こども
〇教育
〇保育
〇自然育児
をキーワードとしたコラムをお届けしています。
6の学び:自分も人も、一人も残さず幸せにする
缶けり
ころあい自然楽校小学部では、週に1回 近所のグラウンドにみんなで遊びに出かけています。
思いっきり走ったり、ボールで遊んだり。みんなその日を楽しみにしています。
今流行っている遊びは「缶けり」
少し前の話ですが、その缶蹴りでケンカになったことがありました。
〇ルールがよくわからないけど、鬼をやってみようと思った人。
〇ルールが分かっていないことに気づき、教えてあげようとした人。
〇ルールを教えたことで捕まってしまい、教えるのはずるいと怒った人。
〇ルールがわからないのに鬼をするのが悪いと責めた人。
いろいろな人の想いがぶつかって、場の雰囲気がものすごく悪くなりました。
泣き出す子も。
みんなの和が一瞬ばらばらになって、自然と数人ごとに分かれる感じになりました。
喧嘩はチャンス
これ、こどもあるあるだと思います。集団で遊んでいて、ケンカになる。
でもこの時私はころあい自然楽校の子たちを見ていて、すごいな~と感心したことがありました。それは、
「誰もチームを作らなかったこと」
です。
集団で意見が分かれたときに、自分の意見が正しいと思い、それを強めるために仲良しの仲間を引き込んで、あっちがおかしいよね?みたいな動きって、けっこうあるのではと思うのです。
でもそれをしてしまうと、対話はできず、対立になってしまう。
普段から対話を重ねているころあい自然楽校の子たちは、どんなに嫌な空気になっても、対話をあきらめませんでした。
そして、
「とりあえず、きっと誰も悪くないし、昼ごはんでも食べながら考えよっか」
となりました。
「自分も人も、一人も残さず幸せにする」
またそれを、一つ教えてもらったなーと思ったのでした。
正しいの反対は、正しい
“「正しい」の反対は「間違い」ではなく、「正しい」です。”
先日、参加した講演会で、環境活動家の谷口たかひささんがそう仰っていました。
自分の正しいと、相手の正しいがぶつかって、喧嘩や戦争になる、と。
本当にそうだな、私は深く納得しました。
「自分も相手も幸せにする」
文章で書くと、とても簡単なことのようですが、これが本当に難しい。けど、私たちの社会で、それが実現出来たら。
間違いなく、幸せな日本がつくれそうですね!
幸せな社会は、教育から。そう強く感じています。
文責・写真:末永、大江 NPO法人ころあい自然楽校
ころあい自然楽校 詳細
正式名称:
NPO法人 ころあい自然楽校(しぜんがっこうと読みます)
住所:
加古郡稲美町加古
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