二十四節気ごとのごはんを楽しむ [ ここの木 二十四節気ごはんとお茶のお店 ] 高砂 伊保

ここの木
ここの木 / 二十四節気のごはん

薬膳との出会い。資格取得から、ここの木のOPENまで

今から10年ほど前のこと。
体調の不良から病院でもらう薬や市販薬を飲むと座り込んでしまったり、寝込んでしまうような状態が続くことがあったそうです。

そんなとき、漢方薬と出会われました。
漢方薬について調べていくうちに、「薬膳」=「お薬ごはん」というキーワードを見つけ、普段の食事で漢方薬のような効能を得ることができることを知ります。
その後薬膳教室で学びはじめ、より深く学ぶために「国際薬膳師」の資格を取得。

ちょうどそのころ「薬膳を教えてほしい」という話をもらい、資格取得後にシェアスペースなどを利用して薬膳教室をはじめられました。

「いずれはお店がしたい」と思ってはいたものの、実のところ時期はもっと先を見据えていたそうです。
しかしいろいろなきっかけが重なり、ご自宅を改装し、ごはんやカフェも楽しめ、教室なども開催できるスペースとして [ここの木]OPENとなりました。

ここの木の活動 / 二十四節気のごはん、薬膳教室、料理教室

ここの木さんは大きくわけると、完全予約制でごはんを楽しむ[二十四節気(にじゅうしせっき)のごはん]、座学で学ぶ[薬膳教室]、家庭料理の[料理教室]の3つの活動があります。

二十四節気のごはん

ここの木[二十四節気のごはん]啓蟄
どの節気もまったく違ったメニューなので、訪れるのが常に楽しみ!

1年を太陽の通り道で24等分した24節気。
自然の移り変わり、季節の変化を表す、24節気ごとのごはんを楽しむことができます。

お野菜は、兵庫県神崎郡市川町で、無農薬・無化学肥料で旬のお野菜を育てられている牛尾農場さんのものを中心に。
牛尾農場さんから届くお野菜は、この地方の時節に無理なく育てられ収穫された、その時節の身体に寄り添ってくれるものです。
そのお野菜が届いてから、メニューを決めていきます。

節気ごとにメニューが違うのはもちろんですが、毎年同じ節気であってもその年の気候などによって野菜の収穫には変化があります。
そのため、翌年同じ節気であっても同じメニューとは限りません。
その年、その時期の季節をうつしたような、一期一会のメニューです。

調味料は国産のもので添加物の入っていない安心できるものを使用されています。
『たつのや醤油』・お砂糖は『きび糖』・お塩は『日本の海塩』など、選びぬいたものばかりです。

味付けは食材も調味料も本物の味のよいものばかりなので、素材を活かすやさしい味付けです。

二十四節気のごはん は完全事前予約制で、11時と13時半の一日2回のみ。
大きなテーブルで全員、中国茶から一斉にスタートとなります。

写真の日は啓蟄(けいちつ)のごはん。
土中で冬ごもりをしていた生き物たちが目覚める時期とされ、生命が再び活発に動き出す力に溢れた時節。

中国茶からスタートし、海南鶏飯をメインに、季節の野菜をふんだんに使用した前菜、汁物、苺のムースと食後飲み物まで。
本当にどれも丁寧さが伝わってくる調理と盛り付けで、決して贅沢な高級食材ばかりではないのですが、本当に贅沢で豊かな時間を、今回も過ごすことができました。

(通常は一品ずつテーブルに運ばれます。この日は取材のため、まとめて撮らせていただいています)

ここの木[二十四節気のごはん]啓蟄
この日は甘さ控えめな餡とクリームが添えられた苺のムースでした

薬膳教室

用意していただいたお昼ごはんからスタート。
その日のテーマの、季節と身体に合わせた献立をいただきます。

途中おやつ休憩をはさみながら、座学で薬膳について学んでいきます。
半年ごとの6回コース制で、深く薬膳について知ることができる教室です。

料理教室

ちょっとした不調(例えば冷え症や便秘・むくみなど)の症状別のご飯の作り方を、簡単な料理のコツとあわせて一緒に、デモンストレーション方式で学びます。
もちろん調理したものは、参加されているみなさんででいただくことができますよ ☺

1回ごとの申し込み制で、2ヶ月にごとにテーマが変わっていきます。

薬膳を身近に無理なく。ゆったりと過ごす時間を大切にする

室内は大きな窓から入る光でとても明るく、(とっっっても大きな!お庭の)景色に癒やされ、最初から最後までゆっくりとした時間を過ごすことができます。

今後は中国茶会や中国茶の販売、スペースを活かして庭でのランチ、焚き火などを楽しむ計画も。
「お昼に行けない」という方や、いつもと違った空間を楽しむための[夜ごはん]開催も検討されているとのことですよ。

ここの木 / 中国茶
中国茶をゆっくりと楽しむ、とても贅沢な時間

お茶でスタートするのは[一杯のお茶をゆっくり飲む][ただ味わう]ことを楽しんでいただきたいという気持から。
ほどよい緊張感の中、ゆったりとした丁寧な作法で淹れらる中国茶の様子を眺め、運ばれてきたお茶をいただく時間は、現代においてとても贅沢な時間。
日常の慌ただしさから切り離されたような、どこか静かで背筋が伸びるような感覚があります。

“少しでもお客様の心と身体に寄り添えるご飯でありますように。”

[ここの木]という屋号には
「今ここにある自分の心・個々を大切に」という想いがこめられています。

ここの木さんの薬膳は普段の生活、毎日のごはんに取り入れていける、無理のないとてもやさしいものばかりです。
教室で学びを深めるもよし、24節気ランチ全制覇もいいですね!

どの活動も公式instagramで最新の情報を発信されていらっしゃいますので、チェックしてみてください。

[ ここの木 二十四節気ごはんとお茶のお店 ]  詳細

ここの木
大通りからは、入り口は反対側となります

住所:
〒676-0071 兵庫県高砂市伊保東1丁目4−32

〒676-0071 兵庫県高砂市伊保東1丁目4−32

営業時間:
1部 11時〜13時
2部 13時半〜15時半
※完全予約制ですので前日17時までにご予約ください。電話出られない時は折り返し致します

定休日:
土・日・月・祝
(月に1度土日どちらか営業します)

TEL:
079−448−2215

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2011の震災で東京→姫路に自主避難。姫路生活も長くなってきたが、まだまだ知らないことばかりで情報収集中。美味しいものを食べることが大好き。でも震災後は安全であることも大事に。偏愛主義者。WEBや印刷物の制作をお手伝いする「OTETEお手伝い」を運営中。

好き:カレー(スパイス料理)、パクチー、アート、音楽、手作りすること

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