毎週、てくてくひめじ界隈で得意な分野を持つ方々にコラムを書いていただくコーナー「かきくけコラム」。
1年に何度かある「第5週目」の水曜日にだけそっとていねいにつづられる、宮下ひろみさんの本についてのコラム「五週目のほんばこ」の17回目です。
17個めのほんばこ|『ねんねんよー』ましま せつこ・絵(童話館出版)
みなさん、こんにちは。
梅雨はどこへやら?暑い日が続いていますね。
季節関係なく眠りにつくのが苦手な娘は最近よく赤ちゃんの頃に歌っていた子守歌の本を寝る前に持ってくるようになりました。
それがこの
「ねんねんよー」
ましま せつこ・絵
童話館出版
1998
です。
夜泣きに悩んでいた生後7ヶ月頃に知人が贈ってくれたもので、曲のCDも付属でついています。
声楽のプロの歌(CD)は本格的すぎて、自己流の適当な節まわしで歌っていました。
寝てくれたことも、全然な時もありでしたが、抱っこひもの中に収まっていた赤ちゃんの頃を思うと、今は良く寝るようになったし、体もずいぶん大きくなったもんです。
誰もが一度は聴いたことのあるであろう有名なものから、あまり馴染みのない日本の古い子守歌(子守の仕事をしていた人が歌い継いできたせつない歌詞のもの)まで14曲あります。
苦手なものは飛ばして歌っていたのですが、その曲順のまま娘は覚えていて、眠くて適当に思い出しながら歌っていると、「今の順番違うで」とツッコミを入れてきます。笑
順番なんていいから寝ておくれよー。
ましませつこさんの挿絵はとても優しくて、眺めていると心和みます。
(そして私は眠くなります。)
ましまさんは他にもわらべうたの絵本を沢山出しておられて、これらも赤ちゃんの時の娘のお気に入りでした。おすすめです。
暑くなると寝苦しくなりますが、ちょっと気分転換に子守歌はいかがでしょうか。
文:宮下ひろみ