てくてくひめじ界隈で得意な分野を持つ方々にコラムを書いていただくコーナー「かきくけコラム」。
不定期第3週目のコラム「くらしとしごと」。書いてくださるのは、神河町長谷でコワーキングスペースkajiyanoを運営する山口なおさんです。
17回を迎えた今回、「くらしとしごと」最終回となります。
(なおさん、17回ありがとうございました! てくてくひめじ)
第17回 生きること、生活のこれから。 (山口 奈央)
長男の成長に合わせて、日々の過ごし方が変化しています。2020年初頭からコワーキングスペースは正式に一度クローズし、会社の「オープンなオフィス」として再始動。
ゆっくりと、着実に、これからの自分たちのライフスタイルを築いていけたらと思っています。
カジヤノファームが大切な場所に。
2016年から始まったファーム運営も6年目となりました。
立地が気に入って始めたものの、草刈りや管理が大変で何度かやめようとしたこともありました。
でも、続けて来てよかったと思うことがたびたびあり、また子供が生まれてよりこの場所の存在が大切と思うようになりました。
(今は草刈りをお願いできる方ができたので、本当に楽になりました!)
出産以降、やりたいことが頭に浮かんでもどうしても子供優先になり、机に向かって考えをまとめたりスケジュールを立てて実行したりということが難しくなった中で
ファームだけはなんとか年間プログラムを立てて、実行に移せている実感があります。
ファームで過ごす時間が癒しにもなっているし、もしかしたら今の私にとっては 、社会とつながる表現の場であり、スケジュール通りに完遂したという達成感を味わえているのかも知れません。
大きな計画には体力と時間が必要なので、なるべく簡素にプログラムを立てていますが、それでも月1回毎回違うプログラムを準備するというのはそれなりに頭を使います。
大人も子供も畑を楽しそうに駆け回っているようすや、毎回いろんな方との出会いが生まれているのを見てとても嬉しいのと同時に、利用してくれている方以上に私がいちばん充実感を得ているのかもと思う今日この頃です。
次回のプログラムは4/10(日)に開催予定ですので、興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
暮らしの変化とお金のこと
私にとっての「豊かな暮らし」において、お金のことは切り離せません。
神河へ移住した当初は、自給自足に近い形でお金がそれほどなくても暮らしていけると楽観的に思っていましたが、車の維持費、光熱費、税金・・など思っていたよりも普通に暮らすだけでお金がかかることがわかり(当たり前!)、またお金でしか交換できないものも結構あると知りました(これも当たり前!)。
夫婦ともに個人事業主だったときは、いつ大きなお金が事業で必要になるかわからないこともあり、積立や貯金などに踏み出す勇気がありませんでした。
会社にしてからは、給与という形で個人にお金が支払われるため、資金計画を立てやすくなりました。
昨年から家計簿アプリを導入し、それまで後回しにしてきた家族の資産の洗い出しや、家計の見直しを行い、つみたてNISAやジュニアNISAを始めるなど、将来に向けての投資や貯金も始めることができました。
また、毎月の支出、住居の修繕費や年間ごとの教育費などをこれからの50年に向けて試算し、見える化。
「この年齢の時が一番大変だけど、この年齢からは余裕が出てくるなー」
など俯瞰して人生を見ることができるようになったので、日々の暮らしに安心感と安定感が出てきました。
年の終わりには、計画とズレた部分の数字を直して、スケジュールを立て直し、常にアップデートしていく予定です。
子供が産まれたこともあり、昨年はお金について勉強する機会が増えた年でもありました。
特に支出の見直しをし、医療保険、生命保険、車の保険、スマホ代、プロパンガス料金、などなど、年間で20万近い節約に。
一方で、暮らしを豊かにするために、金額は高くても手に入れたものも。
とても暖かい肌着(なんと1万円・・!でももう一枚欲しいくらいです)やナノドライヤーなど・・
少し勇気がいりましたが、今では日常になくてはならないものたちです。
子どもと寝るようになってから朝起きると体のあちこちが痛いので、睡眠の質が格段に上がりそうなマットレスを近々購入予定です。
今後も支出を見直しながらも、生活の質が高まるものには積極的に取り入れていきたいと思います。
さいごに。
今回で最後の寄稿となりました。
書いたり、書かなかったり・・という月がある中、お付き合いいただきありがとうございました!
またどこかでお会いすることがあるかも知れませんが、その日まで、どうぞよろしくお願いします。
神河方面に来られることがありましたら、ぜひ気軽にオフィスにお立ち寄りください。(息子と庭仕事をしているかもしれません)
OFFICE KAJIYANO
山口 なお